2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21500176
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
濱 裕光 大阪市立大学, 大学院・工学研究科, 名誉教授 (20047377)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鳥生 隆 大阪市立大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80347484)
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Keywords | 歩行者検知 / 傾斜計 / 消失線 / マルチスリット / 情報提示 / 高度道路交通システム / 運転支援 / 顕著性 |
Research Abstract |
本研究は、夜間における歩行者を巻き込んだ重大事故の防止と運転支援を最終目的として、可視光カメラを用いたナイトビジョンの実用化に向けて必要な要素技術の開発を目的とする。しかし、可視光カメラで普通に撮影したのでは、ヘッドライトなどの強烈な光源の影響を除去することは難しく、現状では遠赤外線カメラを利用したシステムが主流であるが、カメラ自体が高価であることから、一部の高級車にしか搭載されておらず、広く普及するには至っていない。コスト以上に問題なのはシステムの信頼性にある。ここでは、傾斜計を利用して画像上の消失線を高速・高精度に求める手法の開発を行った。システムの認識結果をどのタイミングでどのようにドライバに伝えるかも重大な課題であり、人の注意および画像の顕著性の観点から解明を行った。歩行者検知には消失線の利用が非常に効果的なことが分かっている。従来は、消失線は画像処理により求めていたが、ここでは傾斜計から得られる傾斜角を用いて高速・高精度に求め、マルチスリット法により歩行者検知を行う。マルチスリット法は、画像上で歩行者の居る可能性がある位置(スリット)を計算し、各スリットに歩行者の頭部、胴体部、脚部の特徴があるかどうかを判定することで検知精度を上げようとするものであり、1台のカメラで距離推定も同時に行える特長がある。ここで用いる傾斜角は絶対角であり、時間的な移動平均からのずれを用いて刻一刻の消失線を求めていく。道路面は近似的に平面であると仮定するが、平面でない場合は距離推定に誤差が生じる。しかし、実用的には、スリット幅と位置にマージンを持たせることで解消できる。本開発方式は見守り・監視システムにおける人の姿勢・動作認識にも適用可能である。
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Research Products
(14 results)