2010 Fiscal Year Annual Research Report
高品質・高機能イメージングのための構造的非線形画像分解型の新画像処理と画質制御
Project/Area Number |
21500182
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
斎藤 隆弘 神奈川大学, 工学部, 教授 (10150749)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小松 隆 神奈川大学, 工学部, 助手 (80241115)
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Keywords | 高機能イメージング / 雑音除去 / 画像処理パイプライン / 画像復元 / カラーシリンケージ |
Research Abstract |
1.歪・ノイズのモデルに基づく画像処理パイプラインの最適設計 R.H.Chanらにより冗長Haar-Wavelet変換領域で画像復元を行う手法が提案された.この手法はディジタルカラーカメラ内での画像復元に適した手法である.しかしながら,この手法を多くの雑音を含む撮像画像に対して適用すると,雑音由来のアーチファクトが発生する.撮像画像に対する復元手順は3段階に分割できる.カラー補間処理,雑音除去処理,ボケ復元処理の3つである.本研究ではこの処理過程に沿って,高ISO感度撮像された(多くの雑音を含む)画像の復元法を検討した.その結果,カラー補間処理には雑音に対して頑健な線形補間法が適していること.次に,雑音除去法としては冗長Wavelet変換とColor Shrinkageを用いた雑音除去法が有効であること.最後にR.H.Chanらの冗長Haar-Wavelet変換領域で画像復元に改良を加えた画像復元法を適用することが有効であることを示した. 2.冗長Wavelet変換とColor Shrinkageを用いた雑音除去法の開発 冗長Wavelet変換領域で画像信号の色間相関を有効に活用した各種雑音除去法の快活を行った.Soft Color-Shrinkage法,Hard Color-Shrinkage法,冗長色変換を用いたColor Shrinkage法などである. 3.JPEG圧縮画像の復元法の開発 JPEG圧縮を雑音付加作用素と考え,冗長Cosine変換領域でのShrinkage処理とJPEG圧縮-復元過程を組み入れたBack-projection法とにより構成される反復型画像復元法を開発した.
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Research Products
(7 results)