2011 Fiscal Year Annual Research Report
高品質・高機能イメージングのための構造的非線形画像分解型の新画像処理と画質制御
Project/Area Number |
21500182
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
斎藤 隆弘 神奈川大学, 工学部, 教授 (10150749)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小松 隆 神奈川大学, 工学部, 助手 (80241115)
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Keywords | 高機能イメージング / 雑音除去 / 画像処理パイプライン / カラーシリンケージ / 画像復元 |
Research Abstract |
イメージングデバイス技術の進展によって,多画素化・高感度化・広ダイナミックレンジ化・高フレームレート化が実現されてきた.これらの高機能イメージングでは,観測時に重畳する各種の歪やノイズは,信号依存性や空間的パターンなどの複雑な性質を示す.また,イメージングデバイス製造時に種々の欠陥や斑が生じ,これらが最終的な画像品質に大きな影響を及ぼす.本研究課題では,上記のような各種の高機能イメージングを対象とし,研究代表者らが開発中である新しい信号・画像処理パラダイムである「構造的非線形画像分解表現」のコンセプトに基づき,各種の高機能イメージングの観測劣化信号から画像出力を生成する「画像処理パイプライン」を,既存の「画像処理パイプライン」とは異なる新規な構成へと組み替えることで,観測信号に含まれている欠陥・斑・歪・ノイズなどの妨害因子を除去しながら高品質の出力画像を復元する「画像処理パイプライン」を最適化する手法を開発した.具体的には主に以下の2つの検討課題の研究を行った. [冗長DCTとColorShrinkageを用いた画像復元型デモザイキング法の開発] 光学ローパスフィルタ(OLPF)を用いたカラー撮像を想定し,OLPFによるぼけの復元機能を具備した超解像デモザイキンヴ法の開発を行った.OLPFの使用を前提としない既存のデモザイキング法と比較し,ひずみが目立たない画像を復元する手法を開発した. [冗長DCTとシフト不変Haarウェーブレット変換を用いたハイブリッド画像雑音除去法の開発] 冗長DCTとシフト不変Haarウェーブレット変換を階層的に組み合わせたハイブリッド画像雑音除去法を開発する.また,ディジタルカラーカメラの信号依存性雑音に対しては,提案法が最高水準の雑音除去性能を示すことを実験的に明らかにする.
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Research Products
(6 results)