2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21500185
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
三河 正彦 University of Tsukuba, 大学院・図書館情報メディア研究科, 准教授 (40361357)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 和世 筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 教授 (70344207)
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Keywords | 知能ロボティックス / ユーザーインターフェース / 画像、文章、音声等認識 / 知覚情報処理 / 意識モデル |
Research Abstract |
本研究の目的は,実際の図書館に設置され,図書館利用者と自然言語で会話し,分かりやすい情報提供が可能な図書館司書ロボットを構築することである.本ロボットは,視聴覚センサ等の知覚情報による図書館内の利用者の行動予測に基づく適切な受付行動,自然言語対話機能による利用者からの質問や要望に対し適切な受け答え,ロボット本体の動き(身体性)を活用した利用者に理解しやすい情報案内が可能な機能を備える.次の3つの目的に重点を置き,本研究を進めている.<目的1>知覚センサ情報に基づき,図書館利用者の行動を推定する機能を実現する.<目的2>自然言語による対話機能,蔵書検索結果等の情報提供を,直感的に理解しやすいインタフェイスにより実現する.<目的3>本システムの独創的な特徴である睡眠や覚醒等の意識状態を表現できる意識モデルである数理AIMモデルを実装し,ロボット意識状態表現と知覚情報処理,記憶機能の動作制御を実現する. 上記の各目的に対して平成21年度は,図書館司書ロボットの基本的な以下の機能について実現した.(1)レーザレンジファインダ(LRF)から得られる距離データに基づき,利用者の行動を予測し,ロボットに接近する者に対して適切なタイミングで挨拶を行う機能を実現した.(2)汎用大語彙連続音声認識エンジンJuliusを利用した音声認識機能の実装と,挨拶・蔵書検索・自己紹介・天気に関する話題等の対話シナリオに基づく会話機能を実現した.(3)数理AIMモデルに基づく睡眠機能により,覚醒時に蓄積した映像データの整理機能を実現した.これらの基本機能の実装に加え,大学付属図書館に本ロボットシステムを設置するための準備を行った.そのため研究代表者は,平成22年度から付属図書館研究開発員に就任し,研究開発室の一プロジェクトとして本研究が進められることとなった.平成22年度には実際の図書館で本格的な開発および実験を行う予定である.
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Research Products
(18 results)