2010 Fiscal Year Annual Research Report
飽きを感じる感性のモデル化とマンネリ防止型意思決定支援システムの構築
Project/Area Number |
21500205
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
庄司 裕子 中央大学, 理工学部, 准教授 (30286174)
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Keywords | 飽き / 感性モデル / 意志決定 / マンネリ |
Research Abstract |
従来の合理的な意思決定モデルでは、飽きやマンネリといった側面を考慮してこなかった。そこで本研究では、繰り返しのパターンが人の感性に与えるマンネリ感(=飽きを感じる感性)をモデル化する。そして、構築したマンネリ感モデルを利用して、同種の意思決定を繰り返しおこなう場合に、利用者がマンネリを感じない意思決定の支援手法を提案する。具体的には、日々の食事の献立作成や服装コーディネートの選択などのように、同種の意思決定を繰り返しおこなう例題を対象として、利用者が過去の意思決定履歴や文脈情報を反映して、マンネリに陥らない選択肢を適切に選べるための情報環境を構築し、その有効性について評価する。 3年間の研究期間のうち2年目にあたる本年度(平成22年度)は、下記の項目について研究を進めた。そして、その研究成果を複数の国際会議や国内会議で公表した。 1.長期継続的な意思決定を支援するインタラクティブシステムの構築 提案したマンネリ感モデルをもとに、献立の意思決定を支援するシステムを構築する。従来の意思決定システムでは1回ごとの利用で最適な解を与えることに焦点を当ててきたのに対し、本研究では、利用者がシステムを長期的に継続利用する場合に、マンネリ感を感じることなく日々の献立を決めることが可能なインタラクティブシステムを提案し、構築した。 2.システムの評価方法に関する検討 1で構築したシステムを用いて予備実験しながら、システムの評価手法について検討を開始した。
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