2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21500210
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
佐藤 譲 北海道大学, 電子科学研究所, 准教授 (30342794)
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Keywords | 複雑系 / 時空カオス / 学習方程式 / N人ゲーム力学系 / マルコフゲーム力学 / 情報理論 |
Research Abstract |
本年度は基礎概念を整理し、具体的なゲームを選んで問題を明確化し、標準ゲーム力学系をN人系、マルコフ系、連続系へ拡張したモデルを解析しました。 (A)N人ゲーム力学系の解析:プレイヤーの数を増やす拡張をする場合、いくつかの問題が生じる。N人ゲーム力学系の利得行列はN人のプレイヤーどうしを合するN層の複雑ネットワークとなり、モデルデザインが困難です。そこで(1)最も単純なネットワークである格子モデル、(2)ランダム選択から導かれる大域結合モデルを解析しました。またNが大きくなると大量の計算資源が必要になることが予想されるので、各要素の適応ダイナミクスとして離散力学系(写像)を用います。拡張モデルは結合写像系(Coupled map lattice,Globally coupled maps)となります。 (B)マルコフゲーム力学系の解析:プレイヤーを確率分布でなくマルコフ系でモデル化します。最初のステップとしては二人の2×2行列ゲームにおいてプレイヤーを単純マルコフ系でモデル化した場合を考えます。この場合状態変数は条件付き確率xi|ij=Prob(X=i|X=i,Y=j)となり、前記方程式系(1)が以下の方程式系(3)のように拡張されます。この系ではXはXとYの行動を把握しているが、YはXの行動の情報を持たない、といった非対称な情報構造に応じたゲーム力学系の振る舞いの変化を考察しました。とくにNihat Ay(MPI-Leipzig)とともに、情報理論的な解析を行いました。
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