2009 Fiscal Year Annual Research Report
3次元画像処理再構成アルゴリズムへの情報統計力学的アプローチ
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21500214
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
庄野 逸 The University of Electro-Communications, 電気通信学部, 准教授 (50263231)
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Keywords | CT画像 / 画像修復 / ベイズ推定 / ハイパーパラメータ推定 / Radon変換 |
Research Abstract |
医療などで用いられる断層画像は,複数方向からの投影を行ない,得られたデータから元の空間での信号強度を推定することによって得られる物体断面画像である.このような物体のある断面における物理量の分布を画像化して表示する方法を画像再構成問題と呼ぶ.この画像再構成問題を計算機を通して解く場合,これはComputed Tomography(CT)と呼ばれ,現在では物体の内部断面を画像として得るために良く用いられる.CT画像の例としてはX線透過信号を用いたX線CT画像や,体内に注入された放射性同位体を放射線源としてその濃度分布を推定するPET(Positron Emission Tomography)画像などが挙げられる.これらの画像再構成の問題はRadon変換と呼ばれる投影変換を元に構成されている.本年度はRadon変換を観測系としてもつような画像再構成問題に対してBayes推定を用いた確率的画像修復の考え方を適用することを提案した.Radon変換はフーリエ変換法を用いて逆変換を求めることができるので,観測過程としてガウスノイズが重畳するような系を想定し,これが解析的に解けることを示し,MAP解を求めた.また観測信号と重畳するノイズのS/N比の推定をハイパーパラメータ推定として定式化し,これを周辺尤度最大化によって求めた.
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Research Products
(7 results)