2012 Fiscal Year Annual Research Report
3次元画像再構成アルゴリズムへの情報統計力学的アプローチ
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21500214
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
庄野 逸 電気通信大学, 情報理工学(系)研究科, 准教授 (50263231)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 断層画像 / Bayes 推定 / ハイパーパラメータ推定 / 4D 画像 |
Research Abstract |
医療などで用いられる断層(CT)画像は,物体の内部を非破壊的に観測できる手法として用いられている.CT画像は,対象内部を透過しつつも吸収するような線源を用いて複数方向からの投影を行ない, 得られたデータから元の空間での信号強度を推定することによって得られる.CT 画像の例としては X 線透過信号を用いた X 線 CT 画像や, 体内に注入された放射性同位体を放射線源としてその濃度分布を推定する PET (Positron Emission Tomography) 画像などが挙げられる.前年度までで基本的なアルゴリズムの構築を終えていた為,アルゴリズムの拡張を行った.体の断面は,座標系で考えればXY断面であるが,実際の体は体軸方向のz軸方向を含み,これが時間方向で(t 軸)で動くような4次元(4D)座標系の中で定義することができる.このため既存アルゴリズムの 4D拡張を行い,数値ファントム実験をもちいて数値実験を行い,有効性の検証を行った.アルゴリズムとしては,異なる軸方向のハイパーパラメータ推定を全て行うような形で再構成アルゴリズムを構成し,XY軸方向のみのアルゴリズムなどとの比較を行った.結果として,体軸方向の画像の滑らかさの成分や,時間変化の成分を修復に取り入れることによって,2D 版の基本アルゴリズムよりもより原画像に近い再構成結果を得ることが可能であることを示唆することができた.この結果は電子情報通信学会論文誌上での発表を行った.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)