2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21500245
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
松本 浩一 筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 教授 (00165888)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 重雄 筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 教授 (40154489)
宇陀 則彦 筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 准教授 (50261813)
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Keywords | 情報図書館学 |
Research Abstract |
本年度は昨年度に整理を行ったパーツデータに基づき、符の関係・系統の図示を目的とした作業を進めるとともに、昨年度にその可能性を探った呪術の理論を説いた文章に対して、重要語句間の関係を図示する方法についてさらに検討を進め、それぞれの文章の特徴を示す樹形図を作成する方法を確立することを目指した。前者については、符の関係・系統を図示するに当たって、昨年度の成果をふまえ、まず符を構成する要素(パーッ)相互の関連度と、符相互の関連度を測定する方法について検討し、共出現する符を持たないパーツ相互の関係、また共通するパーッを持たない符相互の関係も測定できる方法を提案することができた。さらに研究者がその結果を評価しやすいようにするために、それらを図示の方法についても検討し、この成果については論文にまとめている。呪術の理論を説いた文章の重要語句間の関係を図示する方法については、その実現のために様々な問題について検討せざるを得なくなったため少し作業が遅れ、樹形図作成のプログラムについては完成させることができたが、その結果の検討は来年度に残される結果となった。しかしその過程で検討し解決したいくつかの問題については、来年度にまとめる予定である。さらにその過程で、符の分析にあたっては、それらが実際の呪術の中で、どのように使用されるかを明確にしておく必要が認識されたため、そのことについても研究を進め、夏に台湾の中央研究院で成果を発表した。さらに冬には道教画像の研究で名高い、四川省成都の李遠国教授に成果を紹介し、様々なアドバイスを受けることができた。それらの成果は来年度に発表の予定である。
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Research Products
(3 results)