2011 Fiscal Year Annual Research Report
知的購買行動計測・予測システム開発と顧客「知」に基づく売場生産性向上の実証的研究
Project/Area Number |
21500251
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Research Institution | Aichi University |
Principal Investigator |
阿部 武彦 愛知大学, 経済学部, 教授 (60298320)
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Keywords | 人工知能 / エージェント / 生産性向上 / センサ / 小売業 / 経営情報システム |
Research Abstract |
平成23年度は、前年度より引き続いて、次の(1)と(2)からなる「知的購買行動計測・予測システム」の2つの機能のレベルアップを図った。 (1)シート状圧力センサによる知的購買行動計測システム シート状圧力センサを、売場に想定した実験室内の床上に敷設する。そして、その上を通過する来店者の以下のデータを取得できるように制御プログラムを開発した。 【体重/足の数/足(靴)の大きさ/足(靴)の形(買い物カートを含む)/足の向き/歩幅/歩速/歩調(1歩の所要時間)/立ち止まり時間/立ち止まり回数】 次に、取得したこれらのデータを用いて、以下の機能を実現するためのアルゴリズムを実装したプログラムを開発し、実験を繰り返して精度検証を行った。 ●性別識別:体重・足の大きさ・足(靴)の形・歩幅・歩速・歩調により識別 ●年齢層識別:体重・歩幅・歩速・歩調により識別 ●グループ識別:足の数・足の向き・歩幅・歩速・歩調により識別 ●立寄り(人数や滞在時間)認識:足の数・立ち止まり時間・立ち止まり回数により認識 以上の成果のうち、年齢層識別については、平成24年3月に宮崎市(宮崎産業経営大学)にて開催された日本生産管理学会第35回全国大会にて成果発表を行った。 (2)マルチエージェントによる知的購買行動予測システム これまでに開発したマルチエージェントによる店舗内消費者行動シミュレータを実験店舗向けに改善した。また入手済みのPOSデータ分析作業を前年度より引き続いて行った。
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