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2009 Fiscal Year Annual Research Report

引用に着目した抄物の研究

Research Project

Project/Area Number 21500252
Research InstitutionGifu Women's University

Principal Investigator

住谷 芳幸  Gifu Women's University, 文化創造学部, 教授 (50179305)

Keywords抄物 / 中世日本語 / 蒙求
Research Abstract

中世日本語及び中世に於ける学問のあり方を解明する目的で、清原宣賢の「蒙求」「蒙求聴塵」「蒙求抄」各種をその引用関係を確認しつつデータ化する事を目的とし研究を進めた。現在「蒙求」は上巻、「蒙求聴塵」は上巻、「蒙求抄」は四巻までデータ化を終了した。また、その引用関係も明らかにするためのデータも作成中である。
その結果従来の研究とは異なり、清原宣賢の著述のみの引用ではなくはるかに広い範囲での引用関係を明らかのする必要があることが判明した。それは「蒙求」の依拠資料である「史記」「漢書」他の文献ばかりでなく当時作製された抄物等を広く調査する必要があるものと思われる。また、当時の他文献からの引用についても引用元を明確にすることなて引用されている。このことは従来中世の資料としてあつかわれてきた抄物が、時代的に均質な資料とは考えられないことを示している。このことは、時代的に均質な資料としてとりあつかわれた従来の研究を見直す必要のあるととを示しそいる。
さらに「蒙求」と「蒙求聴塵」の依拠の関係、「蒙求聴塵」と「蒙求抄」の依拠の関係についても従来考えられていたほど単純ではないように思われる。すなわち、「蒙求」の書き込みから「蒙求聴塵」が作成され、「蒙求聴塵」をもとに「蒙求抄」が作成されたとは思えないのである。もちろん「蒙求」の書き込みと「蒙求聴塵」の一致、「蒙求聴塵」と「蒙求抄」の一致もかなり部分見出せることも確かである。とすれば、現在知られていない何か別種の資料があったことが想定される。これらのことを含め今後のp検討課題としたい。
なお、作成のデータについては、整理が出来しだいインターネットでの公開を予定している。

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Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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