2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21500273
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
山本 渉 電気通信大学, 情報理工学(系)研究科, 講師 (30303027)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 信頼性工学 / 負荷分散システム / 冗長設計 / 最適負荷配分 |
Research Abstract |
平成24年度は、平成23年度に引き続き、 (A) 負荷量と尺度母数の関係を単調非減少関数に拡張して、参考 文献[7]でk=1 の場合のみに得られた性質を検討すること、(B)コンポーネントの劣化量もしくは劣化量の代替量 が観測される状況をモデル化し、劣化量の断続的な観測に基づく最適負荷配分とその統計的性質を検討すること 、の2点を、成果公表に向けて取り組んだ。 (A)については、平成23年度の尺度母数が負荷のべき関数となる場合についての、かなり広い範囲で線形関係で導出した負荷配分方式が、べき関数の場合にも成立することが確認できたという数値例による性質の結果に基づいて、平成24年度はコンポーネントがすべて新品で運用を開始するシステムについて、最適負荷配分を解析的に導出した。 (B)について、平成23年度の、下に凸の場合と上に凸の場合に分けて検討することについて、k=1の場合に得られている成果を参考にk>1の場合の数値計算による検討が、数理モデルの性質と提案方法の実装に関し て、技術的な難点にぶつかり難航していることにつき、平成24年度も、これについて検討を重ねたが、よい案に至っていない。しかし(A)の証明ができたことから、凸関数や凹関数をべき関数で上下を抑えることで、別のアプローチができないか、別の理論的な検討の可能性が開けたところである。 また(C)コンポーネントごとの負荷量に制限を加える、という課題については、線形モデルの場合には制約条件 が増えるだけで問題ないが、(A)の一般化の研究の中では負荷と寿命の関係について少し検討を要することが平成23年度の検討の中で分かってきており、平成24年度も検討をしたが、これもまだ引き続き検討を要する状況である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
数値計算の検討も進み、解析的な証明も単純な場合を中心に整い始めたものの、補足的な研究を要したり、論文としての公表に至っていないので、やや遅れていると判断する。
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Strategy for Future Research Activity |
上記(A)が解析的に取り組む兆しが見えたことから、(B)以降についても精力的に取り組むつもりである。今年度は最終年度のため、ぜひ成果に到達したいと考えている。
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