2009 Fiscal Year Annual Research Report
空間系列的に得られる非正規非典型データのモデリングの研究
Project/Area Number |
21500281
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Research Institution | Sapporo Gakuin University |
Principal Investigator |
中村 永友 Sapporo Gakuin University, 経済学部, 教授 (70207900)
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Keywords | 混合分布モデル / 時空間モデル / 非正則データ |
Research Abstract |
本研究は,人工衛星で観測される磁気圏プラズマ速度データの統合的な分析を行うための種々の問題解決が目的である.このデータの形式は「離散×不等間隔×方角データ×擬頻度×非対称分布×ノイズ的データの存在×欠損領域×複数成分×大規模×時系列」というこれまでの統計学が個々に扱ってきたデータ形式が混合した,非正則・非典型データである.これらの各要素は正則化等の変換により従来の統計手法で分析することができるが,分析手法を単に組み合わせただけでは十分有意な情報抽出はできない.本研究はこれらの個々の問題解決を順次行い,時空間統合モデルを作り,究極的には人工衛星搭載可能なソフトウェア開発を行うことが目的である. データは離散型の角度データで,<角度情報,速度,頻度>という形式をしている.しかし分析の際に頻度は座標に伴う物理量で変換するために,実数値の「擬頻度」となり,これは方角データを基礎とする多変量データとなる.しかし,これまで提案されている方角データに関する分布理論は,基本的に超球面上(円周上,球面上,…)におけるもので,物理的解釈が可能な形でそれを多変量(たまねぎの皮のような状況)や混合分布モデルに拡張した理論が必要である.とくに,データを表す座標系(極座標系,カルテシアン座標系,円柱座標系等)の選択を行った.しかし,物理解釈とのすり合わせ作業を継続中である.
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