2010 Fiscal Year Annual Research Report
バイオインフォマティクス手法による細胞発現糖鎖の網羅的解析と生物学的意義の検討
Project/Area Number |
21500293
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Research Institution | National Research Institute for Child Health and Development |
Principal Investigator |
中島 英規 独立行政法人国立成育医療研究センター, 小児血液・腫瘍研究部, 研究員 (30450620)
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Keywords | 糖鎖 / 情報工学 / マイクロアレイ / 生体分子 / 細胞・組織 |
Research Abstract |
本研究は、高感度で構造解析が可能な質量分析装置(MS)と液体クロマトグラフィー(LC)を組み合わせたLC/MSを使用して様々な細胞が発現する糖鎖を分析し、得られた発現糖鎖情報をマイクロアレイで培われたバイオインフォマティクス的手法を応用して各試料間のデータの統計学的データ解析を行って発現糖鎖パターンによる細胞の判別や診断等に応用する基礎技術を確立するとともに、様々な細胞の発現糖鎖をこの手法で解析して細胞機能と発現糖鎖の関連性を調べることを目的とする。 昨年度までにおいて、LC/MSにより取得されたデータをライフィクス社より開発されたLC/MS用データ解析ソフトウェアSignpost MSにより読み込ませ、LC-MSによる各分析で起こるアライメントのズレを補正することができた。さらに様々な細胞から抽出した糖脂質をこの手法で解析してそれぞれの細胞に発現する糖脂質の発現パターンの相違について統計学的な解析を行った。本年度は様々な試料に対してアライメント補正した結果を統計学的に解析し、細胞特有な糖鎖発現パターンについて検証する。
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