2009 Fiscal Year Annual Research Report
Enhancing Perceptual Performance by BMI
Project/Area Number |
21500321
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Research Institution | Advanced Telecommunications Research Institute International |
Principal Investigator |
CALLAN Daniel Advanced Telecommunications Research Institute International, 脳情報研究所, 主任研究員 (70374113)
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Keywords | BMI / EEG / MEG / Perception / Performance |
Research Abstract |
本研究の目標は、MEGによる非侵襲脳活動計測を用いて、行動成績と大脳皮質領野における脳活動の相関関係を関連付ける手法を開発することである。最初の1年間では、刺激判別課題実験において刺激が与えられる前の脳活動からその後の判別成績を予測出来る脳活動領域を特定する為の実験デザインを重点的に研究した。その結果、背景雑音がある中での音韻判別課題(/ba/vs/da/)において、音韻判別成績を予測出来る音声提示前の脳活動を特定することに成功した。FMRIとMEGのデータをそれぞれの被験者から計測した。合計して16人の被験者からデータを収集した。今回用いた解析手法は、予め計測しておいたfMRI脳活動を事前知識として用いてMEGの電流源推定を行うものであり、これは変分ベイズMEG(VBMEG)と呼ばれる。VBMEGを使う事により時間解像度および空間解像度の良い脳活動推定結果が得られた。そこで1試行毎の脳活動の時間周波数解析を行った結果、活動は聴覚皮質、前運動皮質、運動皮質に局在することが分かった。また試行毎の判別成績を予測できる脳活動は前運動皮質のアルファ波からガンマ波にかけての活動領域に局在していることが分かった。この実験解析の結果は、NeuroImageに論文として発表した。これまでの実験解析結果により、脳活動を用いたブレインマシンインターフェースによるリアルタイムの刺激提示制御を行うことにより、刺激判別課題における判別成績を向上させることが出来る可能性が高まった。今後は、さらに本研究を進展させていく予定である。
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