2011 Fiscal Year Annual Research Report
Enhancing Perceptual Performance by BMI
Project/Area Number |
21500321
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Research Institution | Advanced Telecommunications Research Institute International |
Principal Investigator |
CALLAN Daniel 株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 脳情報通信総合研究所・脳情報解析研究所, 主任研究員 (70374113)
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Keywords | BMI / EEG / MEG / Perception / Performance |
Research Abstract |
23年度は注目に値する成果が得られた。脳活動から未来の行動に関する指標を予測するための実験パラダイムを決定するために、いくつかの実験を行った。一連の研究の一つとして、まず時間弁別タスクを行った。fMRIではパフォーマンスと相関性のある活動を示した脳領域が見られる興味深い結果が得られたが、MEGデータでは見られなかった。そこで、さらにロバストな結果を得るために、被験者が実験課題に集中できるタスクを試みた。このタスクでは、飛行操縦シミュレータを用いて飛行機を操縦し、飛行機が2本の門柱の間を通るように操縦しなければならない。また被験者は最初は直線飛行し、ある地点に到達するまでは飛行機の向きを変えてはならない。この実験はfMRI、MEG双方で行い、どちらにおいても動きが始まる前に、脳活動から飛行機の進行方向を予測できるという結果を得た。ある個人においては90%の確率で予測ができた。これらの結果を横浜で開催された第34回日本神経科学大会で発表した。もう一つの実験では、実際のグライダーパイロットを被験者とし、4つの制御装置(補助翼、昇降舵、方向舵、スピードブレーキ)を使い、難しい着陸のタスクを課した。この実験課題は実際の飛行機やグライダーの操縦と非常に類似している点で現実に近いタスクとなった。本実験では、タスクが始まる数秒前の休憩状態での脳の自発活動を用いて、これから行う着陸パフォーマンスを予測できるとの結果を得た。
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