2012 Fiscal Year Annual Research Report
低分子量G蛋白質Rhebを介するスパイン形態制御のメカニズム
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21500332
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Research Institution | 公益財団法人東京都医学総合研究所 |
Principal Investigator |
杉浦 弘子 公益財団法人東京都医学総合研究所, 基盤技術研究センター, 基盤技術研究職員 (40162870)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 秀和 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70273638)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | スパイン |
Research Abstract |
Rhebと結合する蛋白質(Rheb-binding protein, Rbp)を見出し、樹状突起スパイン形成における役割を解析した。 1)Rbpによるスパイン形成の抑制メカニズム:昨年度はRbpがスパイン形成を制御する蛋白質と結合することを見出した。今年度は、そのメカニズムを解析し、Rbpがスパイン形成制御蛋白質と結合するもう一つの因子(Aと仮称)と競合することにより、スパイン膜を不安定化させることを見出した。実際、結節性硬化症ニューロンにAを過剰発現させ、相対的にAを増加させると、スパイン形成が回復した。すなわち、RbpとAの量的バランスによってスパイン形成がコントロールされていると考えられた。 2)結節性硬化症におけるシャフトシナプスの増加とそのメカニズム:結節性硬化症ではスパイン形成は遅れているが、樹状突起に直接シナプスを作るシャフトシナプスが増加していることを見出した。Rbpがその機序にも関与していると予想されるので、そのメカニズムを解析した。その結果、Rbpは興奮性シャフトシナプス形成を促進するephrinB3と結合し、シャフトシナプスを増加させていることを明らかにした。 3)結節性硬化症ニューロンのシナプス伝達解析:結節性硬化症ではスパインが減少しているが、実際のシナプス伝達がどのように変化しているかは明らかでない。そこで、培養ニューロンの電気生理学的解析を行った。意外なことに、結節性硬化症も野生型と同じbasal synaptic transmissionを示したが、これは増加したシャフトシナプスによることが確認された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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