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2011 Fiscal Year Annual Research Report

γセクレターゼのAβ40/Aβ42切断制御因子の探索と機能解析

Research Project

Project/Area Number 21500343
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

森島 真帆  北海道大学, 大学院・薬学研究院, 特任准教授 (50204722)

Keywordsアルツハイマー病 / アミロイドβタンパク質 / γセクレターゼ
Research Abstract

本年度は昨年度までの研究結果を基に、γセクレターゼ複合体の精製と構成因子の同定を行なった。
野生型マウス繊維芽細胞を4%ホルムアルデヒドで架橋処理した後、ラフト画分および全膜画分を調製した。コントロールにはプレセニリン欠損マウス繊維芽細胞を用いた。各膜画分からγセクレターゼを抽出しBlue native PAGEを用いて解析した結果、全膜画分のγセクレターゼは架橋剤で処理しても分子量が変化しないのに対し、ラフト画分のγセクレターゼは架橋剤処理により分子量が約240kDaから約480kDaに変化することが分かった。このことは、ラフト画分γセクレターゼに架橋剤処理が有効に働いていることを示す。また、Blue native PAGEでの分離後にゲルを切り出しSDS-PAGEでさらに展開することにより、この複合体中にはγセクレターゼの構成因子であるニカストリン、プレセニリン、Pen-2が含まれていることが分かった。そこで次に、ラフト画分からRIPAを用いてγセクレターゼを抽出し、抗ニカストリン抗体を用いて免疫沈降した後にBlue native PAGEで解析した。しかしながら、この操作により得られるγセクレターゼの量が著しく減少した。その原因がBlue native PAGEの際の操作過程にあることが判明したため、当初の計画を変更し、免疫沈降後の精製γセクレターゼを酸性溶液で容出し、LC-MS/MSにより直接解析することにした。また、免疫沈降に用いる抗ニカストリン抗体は磁気ビーズに結合させ架橋試薬で固定した。ラフト画分より抗ニカストリン抗体を用いて免疫沈降したγセクレターゼ複合体を酸性溶液で抽出し、トリプシンによる消化処理を行なった。得られた消化産物をL-MS/MSを用いて分離し、各ピークの質量解析を行なった。現在、構成因子同定のために得られたデータの解析を行なっている。

  • Research Products

    (4 results)

All 2012 2011

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (2 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] Dissociation of β-amyloid from lipoprotein in cerebrospinal fulid from Alzheimer's Disease accelerates β-amyloid-42 assembly2011

    • Author(s)
      Takamura A
    • Journal Title

      J Neurosci Res

      Volume: 89 Pages: 815-821

    • DOI

      10.1002/jnr.22615

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] DRMにおけるγセクレターゼのAPP切断機序2012

    • Author(s)
      松村展敬,高見真子,井原康夫,森島真帆
    • Organizer
      日本薬学会第132年会
    • Place of Presentation
      北海道大学(札幌市)
    • Year and Date
      2012-03-29
  • [Presentation] マウス脳γセクレターゼ活性の解析2011

    • Author(s)
      宮本一仁,孫瑜,松村展敬,森島真帆
    • Organizer
      第30回日本認知症学会
    • Place of Presentation
      タワーホール船堀(東京都)
    • Year and Date
      2011-11-12
  • [Book] The Biology of Alzheimer Disease2012

    • Author(s)
      Ihara Y
    • Total Pages
      359-385
    • Publisher
      Cold Spring Harbor Laboratory Press

URL: 

Published: 2013-06-26  

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