2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21500346
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
阿部 輝雄 Niigata University, 脳研究所, 准教授 (50010103)
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Keywords | 神経伝達物質放出 / 可溶性タンパク質 / シナプス小胞 / ノックアウト |
Research Abstract |
(1)Munc18-1タンパク質はシナプスにおける伝達物質放出に必須である。そのnullノックアウト・マウスは生後すぐに死亡するため、成熟マウスにおける機能は必ずしも明確ではない。本研究では海馬CA3特異的にMunc18-1遺伝しを欠損したマウスを得るため、Munc18-1のfloxedマウスをグルタミン酸受容体GluRγ1遺伝子にCreをノックインしたマウスと交配して、ヘテロ型(γ1Cre/+,Munc18-1^<flox/+>)を作製した。このヘテロ型マウスをfloxedマウスと交配して、目的のホモ型マウス(γ1Cre/+,Munc18-1^<flox/flox>)が得られた。このマウスでは生後1週以降はほぼCA3錐体細胞に限局してMunc18-1遺伝子が欠損する。光学顕微鏡による観察から、生後2週ではすでにCA3錐体細胞の大部分が脱落しており、生後1週間でも、CA3の錐体細胞の一部には変性が見られる。これは以前の報告にあるようにMunc18-1の欠損により、急速にアポトーシスが誘導されたためと思われる。 (2)トモシン1のnullノックアウト・マウスは胎生致死であった。これはおそらく発生・分化にこおけるトモシンの重要な役割を示唆する。 (3)Munc18-1の場合と同様な交配により海馬CA3特異的にトモシン1遺伝子を欠損したマウスを作製した。このマウスは外見上、身体的、行動的異常は観察されない。現在、このマウスを形態学的、電気生理学的に解析している。
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Research Products
(1 results)