2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21500405
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
根本 鉄 Kanazawa University, 保健学系, 教授 (90126243)
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Keywords | 非加熱型深部温 / 皮下組織温 / 熱抵抗値比 / プローブ構造 |
Research Abstract |
【研究目的】プローブの体表面と外気面の温度差と断熱材の熱抵抗値比から皮下深部温を測定する非加熱型の深部体温計測装置の開発を目的とする。プローブ内の断熱材の熱抵抗は同一素材の厚さの違いにより設定する。熱抵抗値比はシミュレーション実験より最適値を設定する。平成21年度において、熱抵抗値比の設定と深部温度検出能力の検証はシミュレーション実験より行う。プローブの構造、断熱素材の選択、プローブの体表面の温度として金属円盤の中心温、金属リング温とし、金属ブロック温は中心部位置の上部と金属リング位置として温度分布測定を行い測定原理の実証を行う。 [研究成果]プローブの構造は、厚さ3mmのアルミニューム金属ブロックで、内部はスポンジ断熱材とした。外径は44mm、高さ17mm、重さは20gである。プローブ内温度分布は中心部がT1、外側がT2、中心部の金属面がT3、外側の金属面がT4とした。シミュレーション実験は、恒温水槽内の水温を37℃~40℃に各温度一定に維持し、銅製の箱を浮かべ、箱の底に熱伝導率が1.7×10^<-3>J/cm℃のゴム板厚さ各1~10mmを乗せた。断熱カバーは、発砲ウレタンフォムの20×40mmを使用した。環境温度は20℃、25℃、30℃の各室温で一定にする。各ゴム板1~10mmの上に非加熱型深部温度のプローブを固定して、プローブ内のT1、T2、T3、T4温度を測定した。環境温度20℃、25℃、30℃におけるシミュレーション実験より得られたプローブ内のT1、T2、T3、T4より、水温とTB算出温度の温度差が最少となる熱抵抗値比の最適値K値を決めた。この最適値K=3値により、室温25℃においてゴム板1~10mm上より水温37℃を±0.1℃以内で検出できた。この成果を「Development of a new method for the noninvasive measurement of deep body temperature without a heater.」としてMedical Engineering and Physics誌へ発表した。
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[Journal Article] Long-term monitoring of heart rate, respiration rhythm, and body movement during sleep based on network2010
Author(s)
Zhu, X., Chen, W., Nemoto, T., Kitamura, K., Wei, D
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Journal Title
Telemedicine and e-Health (in press)
Peer Reviewed
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