2009 Fiscal Year Annual Research Report
有機シリカ粒子技術による革新的マルチモーダルイメージングプローブの開発
Project/Area Number |
21500409
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
中村 教泰 The University of Tokushima, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (10314858)
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Keywords | バイオイメージング / ナノ粒子 / 蛍光 / 磁性体 / MRI / X線CT / 近赤外線 / マルチモーダルイメージング |
Research Abstract |
近年、生体内の分子や細胞を可視化し、生体機能を観察するイメージング技術の発展が期待されている。イメージング技術の発展において、対象物の可視化を可能とするプローブ開発は極めて重要である。本研究は有機シリカ粒子技術を応用して多様なモダリティーに対応可能なイメージングプローブ・ナノ粒子の開発を目標とする。具体的なプローブのモダリティーとしてはA)近赤外線蛍光、B) X線、C) MRI、D) PETであり、本年度はこれらの各モダリティーにてシグナル検出が可能なシングルモーダルプローブ・ナノ粒子の作製を検討した。A)近赤外線蛍光においてはドーピング法、組込み法、層状被覆法などを用いて蛍光波長が650nm以上の蛍光を持つナノ粒子を2種類作製することに成功した。また粒子サイズは約50nmから200nmの粒子の作製を行うことができた。B) X線においてはドーピング法並びに層状被覆法等を用いてヨード化合物を含有する粒子の作製を検討した。今後、シグナル評価を進めていく予定である。C) MRIにおいてはドーピング法並びに層状被覆法等を用いて陽性造影剤を含有する粒子の作製を検討した。作製した粒子を1テスラの小動物用MRIにて評価を行ったところ陽性シグナルが確認できた。粒子サイズも約50nmから200nmの粒子の作製が可能であった。D) PETにおいては粒子表面に核種を結合させるためのキレート剤の結合を検討した。有機シリカ粒子に対して表面修飾法等を用いて検討した。粒子表面にてキレート剤の結合並びにその結合機能を示唆する結果が得られた。粒子サイズも約50nmから200nmの粒子の作製が可能であった。これらの知見に基づき次年度はより多様なシングルモーダルプローブ・ナノ粒子の作製を進めると共に、マルチモーダルプローブの作製に有用な知見を深めていくことを計画している。
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Research Products
(11 results)