2010 Fiscal Year Annual Research Report
複眼光学系を利用したマルチ機能フィルタビジョン内視鏡の開発
Project/Area Number |
21500444
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山田 憲嗣 大阪大学, 医学系研究科, 特任准教授(常勤) (70364114)
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Keywords | 検査診断システム / 内視鏡 |
Research Abstract |
昨年度試作評価した結果よりレンズアレイの歪みが大きな問題となることが判明した.そのため,レンズアレイを再設計し,より広角な視野を確保するため,プロトタイプ2号機を作成した.レンズアレイには,レンズの被写界深度拡張技術を利用し,ピント調節を不要とした.本技術を使用することにより,明るい光学系で極めて深い被写界深度の画像を取得することが可能となる.ピント合わせが不要となるだけでなく,観察領域中のピントはずれの領域もほぼ無くなるため,腫瘍などの見落としの減少が期待出来る.レンズアレイの一部に波長帯域フィルタを使用し複眼像から視差を取り除く機能を設けた.これにより位置合わせをした状態で分光画像を観察することを可能とした.試作したプロトタイプシステムを利用し,連携研究者の吉田成人先生管理下にある広島大学病院光学医療診療部に通院する患者に同意をとった上で被験者になっていただき,大腸ポリープを計測することにより評価を行った.データの解析により,カラーフィルタの波長選択の最適化などの必要性が修正項目としてあげられる また,今回試作したレンズアレイでは,設計上は分子レベルに対応した設計を行ったが,実際の製作レベルで球面の制御が困難である点が指摘され,今後検討する必要があることが明確となった 一方で,3次元ディスプレイの普及により,より簡便に3次元観察システムを構築することができ,複眼光学利用したマルチスペクトル対応型の3次元システムの構築の可能性を確認することができた
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[Presentation] The study of estimation outline vector for measuring shape of polyp2010
Author(s)
瀬戸山浩平, 長倉俊明, 丸橋学, 高田祐樹, 牧坂光, 吉田成人, 川合真子, 道田知樹, 平尾素弘, 高橋秀也, 山田憲嗣, 河原邦光
Organizer
第49回日本生体医工学会大会
Place of Presentation
大阪
Year and Date
2010-06-26