2009 Fiscal Year Annual Research Report
構音機能時の電気的パラトグラムと舌圧を活用した嚥下・構音障害の訓練体系の検討
Project/Area Number |
21500462
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐々木 具文 Tohoku University, 病院, 助教 (40323034)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 秀美 東北大学, 大学院・歯学研究科, 非常勤講師 (50005104)
森川 秀広 東北大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (60302155)
笹川 和彦 弘前大学, 理工学研究科, 教授 (50250676)
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Keywords | 構音,摂食,嚥下障害 / 日本語子音 / 電気的パラトグラフ / 舌圧測定システム / 構音訓練 |
Research Abstract |
本研究は,正常な成人有歯顎者を基準に,構音・摂食・嚥下障害をもつ高齢者や舌切除者,および脳中枢に障害を持つ中途障害者に対象に,EPG(電気的パラトグラム)と舌圧測定システムを併用し作製した義歯を用いた場合の構音訓練への有用性・問題点を検討する.またWin-EPG・Systemを応用した構音・摂食・嚥下機能と歩行など身体機能改善のための新たな訓練システムの構築を目指すことを目的とする. 平成21年度は,新たな舌接触(EPG)システムと舌圧測定システムの開発とその臨床応用の検討を行った.具体的には,以下の2点について検討を行った. 1)英国で開発・訓練に応用されているWin-EPG・System(Articulate Instruments Ltd)の,特に人工口蓋板において,その基盤表示方式や厚みなどの改善. 2)分担者の笹川らによって開発した舌圧測定システムを用いて,製作した舌接触口蓋床義歯の口蓋部などの舌圧を測定し,日本語子音を用いて作製した舌接触部分と舌圧の関係を調査. 結果は,以下の通りである. 1)新たな訓練機器の開発の基礎資料をえるため,英国で使用されているWin-EPG・Systemを購入した,そしてそのための人工口蓋板も作製し,その有効性や問題点の検討を行った.その結果,口蓋板の厚みや長さ,および電極の配置などに改善の余地が認められた. 2)従来の市販されている舌圧測定の場合,その厚みが厚く,またセンサの数も5~6個と少ないのが現状である.これに対して,笹川が開発した舌圧センサは厚さが約0.6mm,測定点数は16~32点であり,より詳細に舌圧測定が可能と思われる.しかし,現時点では口蓋部の3次元形状への適合やセンサ感度に関して,まだ改良が必要である.
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Research Products
(2 results)