2009 Fiscal Year Annual Research Report
進行性腎疾患における腎臓リハビリテーションの有効性の機序解明
Project/Area Number |
21500463
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
金澤 雅之 Tohoku University, 大学院・医学系研究科, 非常勤講師 (60282050)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上月 正博 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70234698)
伊藤 修 東北大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (00361072)
佐藤 寿伸 東北大学, 病院, 准教授 (50312583)
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Keywords | リハビリテーション / 循環器・高血圧 / 細胞・組織 / 動物 / 再生医療 |
Research Abstract |
慢性腎不全において、適切な運動は腎保護、運動耐容能の改善など好影響をもたらすことが示唆されている。しかし、その効果はなお完璧なものではなく、効果を増強させる治療法が待たれている。そこで、非侵襲的再生医療への応用が期待されている顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)と長期的運動の併用による効果を検討した。7週齢のWKYラットを用いて、5/6腎摘除慢性腎不全モデルを作成した。ラットを以下の5群に分け12週間に渡って治療した。1)非治療群、2)運動群、3)G-CSF群、4)運動+G-CSF群、5)偽手術群。運動はラット用トレッドミル装置を用い、速度20m/minの走行運動を1日1回60分間、1週間に5日間行った。G-CSF(5μg/kg)は連日皮下投与した。2週間ごとに、体重、24時間尿蛋白排泄量(UP)を測定した。最終日に血清クレアチニン(Scr)、血液尿素窒素(BUN)を測定した。残存腎を摘出し、糸球体硬化指数(IGS)を評価した。また、運動の前後に運動負荷試験を行い、走行可能距離を測定した。偽手術群に比較して、非治療群のUP、Scr、BUN、IGSは有意に高値を示した。一方、G-CSF群と運動+G-CSF群のUP、運動+G-CSF群のScr、G-CSF群と運動+G-CSF群のBUN、IGSは非治療群に比較して有意に低値を示した。運動群、運動+G-CSF群の走行可能距離は非治療群に比較して有意に延長していた。慢性腎不全モデルラットにおいて、運動とG-CSFの単独療法による腎保護効果が示唆された。特に、運動とG-CSFの併用療法は、腎保護効果を発揮しながち運動耐容能を改善させる可能性が示唆された。
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[Presentation] Disability prevention of chronic renal failure(CRF) : Effects of combination therapy with chronic exercise and G-CSF in rats with CRF2009
Author(s)
Suda C, Kanazawa M, Yao Q, Takashima K, Muroya Y, Mori N, Nagasaka M, Ito O, Kurosawa H, Kohzuki M
Organizer
5th World Congress of the International Society of Physical and Rehabilitation Medicine
Place of Presentation
イスタンブール,トルコ
Year and Date
2009-06-15
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