2011 Fiscal Year Annual Research Report
COPD患者の呼吸リハビリテーションにおける加圧筋力トレーニングの応用
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21500465
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
永田 泰自 国際医療福祉大学, 臨床医学研究センター, 教授 (20272552)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 敏明 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (50227790)
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Keywords | 加圧筋力トレーニング / COPD / サルコペニア / 高齢者 |
Research Abstract |
COPDは高率にサルコペニアを合併するが、その成因として、廃用、サイトカイン産生による炎症、酸化ストレス等が考えられている。サルコペニアの予防と改善のためには、レジスタンストレーニングが必要とされている。レジスタンストレーニングは、フリーウェイト、ゴムバンドやマシンを使用する手足や体幹の筋力増強運動で、負荷量は状況に応じて設定される。近年、低強度加圧筋力トレーニングの筋肥大効果が高強度トレーニングに匹敵することが報告され、我々はマシンを使用できない重篤な患者に負荷の軽い加圧トレーニングを実施している。COPD患者においても、継続性と安全性の面から自宅でも容易なトレーニング方法が適しており、フリーウェイト、ゴムバンドの使用が適している可能性がある。今回はまず、セラバンド(elasticband)を用いた加圧トレーニングの筋活動に及ぼす影響につき、健常人と虚血性心疾患患者で検討した。セラバンドによるアームカール運動を用いて、加圧の有無による筋活動への影響を筋電図で評価した。加圧した場合には、上腕二頭筋の筋活動が著明に亢進し、同時に測定した血中乳酸濃度、自覚的強度Borgスケールも高かった。加圧下では、セラバンド程度の比較的軽い負荷でも著明に筋線維を動員し、筋活動を亢進させると考えられた。さらにCOPD患者において、フリーウェイトによる20% 1RMのアームカール運動の筋活動への影響を検討した。加圧した場合には、筋活動が亢進し、血中乳酸濃度、自覚的強度Borgスケールも高かったが、明らかなSPO2低下は見られなかった。このようにCOPD患者においても、比較的低強度で手軽なトレーニング様式の加圧トレーニングが安全に筋活動を亢進させることができるものと考えられた。今後、COPD患者における加圧トレーニングの慢性効果(QOL、筋肥大など)、安全性についても検討を続ける予定である。
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[Journal Article] Cardiac rehabilitation decreases plasma pentraxin 3 in patients with cardiovascular diseases2011
Author(s)
Fukuda T, Kurano M, Iida H, Takano H, Tanaka T, Yamamoto Y, Ikeda K, Nagasaki M, Monzen K, Uno K, Kato M, Shiga T, Maemura K, Matsuda N, Yamashita Y, Hirata Y, Nagai R, Nakajima T
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Journal Title
Eur J Cardiovasc Prev Rehabil
Volume: Epub Sep 13
Peer Reviewed
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[Presentation] Effects of low-intensity resistance exercise with restricting muscle blood flow (KAATSU) on intracellular PTX3 and MPO in neutrophils2011
Author(s)
Nakajima T, Kurano M, Hasegawa T, Takano H, Iida H, Fukuda T, Madarame H, Fukumura K, Sato Y, Morita T
Organizer
The 58^<th> American College of Sports Medicine
Place of Presentation
Denver, Colorado, USA
Year and Date
20110531-20110604