2010 Fiscal Year Annual Research Report
地域リハビリテーションによるCOPD地域連携モデルの構築
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21500475
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
千住 秀明 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (30179361)
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Keywords | リハビリテーション / 地域医療 / 病診連携 / COPD |
Research Abstract |
本研究は、既存の医療インフラを利用して、県の保健所が中心となり、行政、医師会、地域中核(基幹)病院、大学で地域リハビリテーションを活用した「COPD地域連携システムの構築」を目的とした研究である。われわれは長崎県県北保健所,長崎県平戸市、平戸市医師会などの協力を経て,COPDの疫学調査を行わった。その結果,田平町における50歳以上の総人口のCOPD有病率は8.3%と算出された。わが国でもCOPDは増加傾向にあり,本疾患の重要性がますます増してくることが予測される。われわれは,COPDの早期診断・早期治療含むCOPD地域連携システムの構築を開始した。 長崎県県北保健所が中心となり、COPD対策委員会を設けて、松浦市の50歳以上の全住民8.872人(5.562世帯)を対象にCOPDスクリーニング調査を行った。その結果、COPD疑い者は、10.1%で、専門医による確定診断の結果7.4%がCOPDであった。また。COPDは、女性(0.4%)より男性(15.7%)が、喫煙指数が多いほど、年代が高くなるほど(50歳代:4.5%、60歳代:6.0%、70歳代:11.1%)有病率は高かった。 これらの結果から、県北保健所管内の医療県で、一般住民を対象に地域中核病院、保健所、開業医、呼吸リハビリテーション施設で、住民を中核にした地域病診連携COPDモデルを構築した。平成22年度は管内の全医療機関をCOPD診断ができる医療機関、呼吸リハビリテーションができる医療機関、入院対応ができる医療機関および保険適応による禁煙指導ができる医療機関に分類した県北地区COPD医療体制を作成し、平成22年6月よりスタートした。その結果、各医療機関でCOPD調査票に記入して、医師の診断を受けた者約30%にCOPD疑い者が推定された。また、COPD確定診断者で地域リハビリテーションを実施し、1秒量からCOPDの進行の程度を検討しているが、現状では加齢的変化を超える低下はみられていない。平成23年度は、研究の最終年度であり、そのシステムの有用性を検討する計画である。
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Research Products
(28 results)