2012 Fiscal Year Annual Research Report
手段的日常生活活動の遂行能力と参加を高める訪問リハビリテーションの介入方法の開発
Project/Area Number |
21500481
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Research Institution | Ibaraki Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
斉藤 さわ子 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (70315688)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | IADL / 作業遂行 / 練習 / 高齢者 / 有能感 / 遂行方法 / 参加 / 作業療法 |
Research Abstract |
今年度は、下記の研究疑問に対し、昨年度分に加えてデータを収集し、また結果分析をすすめ,研究成果に関する発表と論文投稿を行った。 <研究疑問>身体制限がある対象者に対し、軽度介助が必要であるIADL領域の、1)ある活動を療法士と共に遂行練習を繰り返してした場合、IADL能力、遂行有能感、新たな遂行方法の受け入れ、実際に生活で遂行しようとする意志、にどのような変化があるか。あるとすれば、変化を得るのに繰り返し練習は何回程度必要か。2)異なる様々な活動を対象者が療法士と共に遂行経験を積むと、IADL能力、遂行有能感、実際に生活で遂行しようとする意志、に変化はあるか。あるとすれば、変化を得るのに何種類程度の活動経験を必要とするか。3)高齢成人と若年成人では、違いがあるか。 <本年度得られた知見>今年度収集した6名のデータを加えて分析をすすめたところ、IADL能力については、高齢成人では、週1回合計3回の作業療法介入では、同じ課題を3回練習するとその課題の遂行能力は有意に向上することが分かった。異なる課題での3回のIADL練習では、IADL能力は向上傾向にはあるが、統計的に有意に向上はしなかった。また、同じ課題を3回練習する群と異なる課題で3回練習する群では、練習後の全般的IADL能力には差がないことがわかった。同じ課題を3回練習する群で、同じ課題の遂行能力の向上は高齢成人よりも若年成人の方が有意に高くなることがわかった。これらのことから高齢成人の場合、IADL能力に関しては、週1回全3回の練習では練習不足であることが示唆された。高齢成人において、遂行有能感、新たな遂行方法の受け入れ、実際に生活で遂行しようとする意志は3回の練習後いずれも向上する傾向があることが分かった。IADL能力の向上とは別に、練習経験は主観的な意志の肯定的変化に効果があることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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