2009 Fiscal Year Annual Research Report
救命救急治療時から急性期リハを開始した患者の回復期リハに関するシステム連携の効果
Project/Area Number |
21500486
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
菊地 尚久 Yokohama City University, 附属病院, 准教授 (90315789)
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Keywords | 脊髄損傷 / 脳外傷 / 多発外傷 / 急性期リハ / 回復期リハ / システム連携 / 機能的帰結 |
Research Abstract |
本研究は救命救急治療時から急性期リハを開始した患者の回復期リハに対して、医療連携システムとして身体機能、高次脳機能、精神機能、ADLに関するデータベースを急性期病院と回復期病院・施設間で共有して用いることで効率的なリハビリテーションアプローチを行い、その結果が最終的な機能予後に影響を与えるかを検討する目的で行うものである。本年度は脊髄損傷患者に対するデータベースを確立し、連携システムを始動させることを目標に研究を施行した。データベース作成に関しては労災病院データベースを参考に作製し、その成果を日本脊髄障害医学会にて「救命救急センターにおいて外傷性脊髄損傷患者のリハビリテーションを有効に継続するための病病連携に関する研究-病病連携データベース項目の検討」として報告し、ASIA、運動FIMに加えて併存疾患の評価と情報提供であると報告した。その後新しい国際指標としてIsCOSのコアデータベースの有用性を検討する必要が生じ,再度検討の上で本年開催される日本リハビリテーション医学会にて「高度救命救急センターに入院した外傷性脊髄損傷患者に対する国際脊髄学会コアデータセットの適用として報告る予定である。連携データは容易に記載できることが望ましく、このためにはIsCOSのコアデータセットに併存損傷の情報を追加して用いるのがよいとの結論であった。今年度は回復期リハの病院と実際にデータベースで連携し、その帰結に関して検討を行う。また脳外傷に関しては本年度データベースの作成を行ったので、完成したデータベースに基づき実際の検討を開始する予定である。
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Research Products
(1 results)