2009 Fiscal Year Annual Research Report
自食時の捕食機能に関与している口唇および上肢機能の解明
Project/Area Number |
21500488
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Research Institution | Bunkyo Gakuin University |
Principal Investigator |
神作 一実 Bunkyo Gakuin University, 保健医療技術学部, 教授 (90515818)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
向井 美惠 昭和大学, 歯学部, 教授 (50110721)
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Keywords | リハビリテーション / 摂食・嚥下リハビリテーション / 捕食 / 発逹障害 |
Research Abstract |
今年度は、3年間にわたる研究の初年度である。 今年度はまず、研究課題である「自食時の捕食機能に関与している口唇および上肢機能の解明」を進めるにあたり、計測システムの構築を行った。計測システムは、2つのサブシステムからなる。スプーンの計測システムは、スプーンに口唇圧センサーとスプーンのひずみを計測するためのセンサーをつけ、データ処理用ソフトウエアーを使用して解析を行うこととした。また、上肢動作を計測するためのサブシステムは、3次元動作解析装置を用いて、捕食に関連する上肢動作およびスプーンの動態を計測するシステムを構築した。また、スプーンの計測のサブシステム(スプーンからの口唇圧とひずみデータ)と上肢動作を計測するためのサブシステム(3次元動作解析装置)の同期が可能となるようにシステムを構成した。 計測システム構築の後、平成21年度の研究計画に則り、健常成人の自食における捕食時の動作および口唇圧・スプーンのひずみについて実験を行った。その結果、健常成人では、捕食時にまずスプーンが下唇に接触していること、口唇圧のピークは個人差が大きいことが明らかとなった。 (本研究の内容については平成22年度中の学会にて発表予定)臨床実践の場面では、現在まで臨床経験をもとに介助方法を検討してきたが、今回の研究結果から、捕食機能を促通するための介助方法として、スプーンを下唇に接触させ、その後に上唇にて食物を取り込むという方法が合理的かつ有効な方法であることが明らかとなった。 平成22年度は成人知的障害者の自食時の捕食について、口唇機能と上肢機能の関連について明らかにする予定である。
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Research Products
(1 results)