2009 Fiscal Year Annual Research Report
YES/NO判定装置適応レベルの最重症神経筋疾患者に対する作業療法支援の開発
Project/Area Number |
21500495
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Research Institution | Teikyo University of Science & Technology |
Principal Investigator |
舩山 朋子 Teikyo University of Science & Technology, 医療科学部, 講師 (20460389)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
萩原 宏毅 帝京科学大学, 医療科学部, 教授 (80276732)
木暮 嘉明 帝京科学大学, 医療科学部, 教授 (20016124)
内田 恭敬 帝京科学大学, こども学部, 教授 (80134823)
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Keywords | 意思伝達 / 環境制御装置 / 作業療法 / リハビリテーション / 重度神経疾患 |
Research Abstract |
筋萎縮性側索硬化症(ALS)に代表される運動神経疾患患者は、運動麻痺が進行し、全身の随意運動が完全に麻痺した状態(TLS)になると、意思伝達も困難となる。本研究は、TLS患者の能力を最大限に活用し、近年、飛躍的に進歩している脳科学関連領域の先行研究で明らかになった方法でタスクをかけYes/No判定正答率の向上を図ることが目的である。さらに環境制御装置と連動させ、システム構築から作業療法支援を開発する。本年度は、脳血流量測定センサシステム、データ解析プログラム・Yes/No判定法、脳機能の自己コントロールとタスク、Yes/No判定時間の短縮および環境制御装置との連動について、商品化されている近赤外光血流測定装置および試作センサから検討した。結果、以下の可能性および問題が示唆され、試作センサの改良と測定装置の開発を行った。1.短時間測定では有用なデータ収集が困難であることが判明し、長時間測定およびアナログ・デジタル双方のデータ取得が可能な測定装置を開発した。2.ラボビュー制御を利用した単一LED測定システムを試作したところ、発光出力・センサ設置位置・受光データからマルチセンサシステムの有用性が示唆された。3.上肢運動と脳血流量変化フィードバックの関連性が示唆された。しかし、センサ設置が不安定なため確実なデータが得られない問題が生じた。4.Yes/No判定時間の短縮化に至らず手動による連動装置を開発した。今後は、これらにもとづき、光ファイバーおよびアバランシェフォトダイオード使用を試み、有用なマルチセンサを開発する。マンマシーンインターフェイス・解析プログラム・作業療法・病態生理と異なる分野の専門技術を多角的に用いて、研究を進めTLS患者の実生活応用へ繋げる。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article]2009
Author(s)
萩原宏毅
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Journal Title
5.筋強直性ジストロフィー.神経疾患最新の治療2009-2011(小林祥泰,水澤英洋編集)(南江堂)
Pages: 306-308
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