2010 Fiscal Year Annual Research Report
YES/NO判定装置適応レベルの最重症神経筋疾患者に対する作業療法支援の開発
Project/Area Number |
21500495
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Research Institution | Teikyo University of Science & Technology |
Principal Investigator |
舩山 朋子 帝京科学大学, 医療科学部, 講師 (20460389)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
萩原 宏毅 帝京科学大学, 医療科学部, 教授 (80276732)
木暮 嘉明 帝京科学大学, 医療科学部, 教授 (20016124)
内田 恭敬 帝京科学大学, こども学部, 教授 (80134823)
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Keywords | 意思伝達 / 環境制御装置 / 作業療法 / リハビリテーション / 重度神経疾患 |
Research Abstract |
平成22年度は、前年度から引き続き全身の随意運動が完全に麻痺した状態(TLS)である最重症神経筋疾患者の意思伝達向上に向け、脳血流量測定センサシステム、データ解析プログラム・Yes/No判定法、脳機能の自己コントロールとタスク、商品化されている近赤外光血流測定装置および試作センサから検討を行った。 1. 脳血流センサシステム。近年、近赤外光を用いたヘモグロビン酸素飽和度の測定の開発が進み、透過型の測定装置は臨床現場で広く使用されている。我々は、散乱型の測定法による脳の血流量や酸素消費測定を実施している。臨床応用を視野に入れ、測定精度を向上させるためには、ヒト赤血球を用いた散乱ヘモグロビン酸素飽和度の測定が必要である。特に測定可能な到達可能深度と範囲を求めるためには、ヒト赤血球からの直接測定との比較が必須とならざるをえない。この為、本年度は、赤十字血液センターより輸血に利用できない赤血球濃厚血液の譲渡を受け、血中酸素濃度のキャリブレーションを試行した。また、半導体製造技術を応用した近赤外光散乱型測定装置を開発し、オキシ・デオキシヘモグロビン変化測定を行った。 2. データ解析プログラム・Yes/No判定法。サンプリング周波数を、数ヘルツから40ヘルツおよび200ヘルツまで上げ、血流量測定に最適な周波数が40ヘルツ前後であることを発見した。 3. 脳機能の自己コントロールとタスク。脳血流量自己コントロール向上に対し、脳血流量の結果をタイムリーに音へ変換し被験者へフィードバックを行う、脳血流量音フィードバック装置を開発した。 今後は、これらの技術を統合し、Yes/No判定精度の向上および環境制御装置との連動を行い、TLS患者の実生活応用へ繋げる。
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Research Products
(8 results)