2011 Fiscal Year Annual Research Report
構音の視覚的フィードバック訓練に用いる人工口蓋床の開発と臨床連携システムの構築
Project/Area Number |
21500496
|
Research Institution | Seirei Christopher University |
Principal Investigator |
藤原 百合 聖隷クリストファー大学, リハビリテーション学部, 教授 (40346515)
|
Keywords | 言語聴覚障害学 / 構音障害 / 視覚的フィードバック訓練 |
Research Abstract |
1.構音の視覚的フィードバック訓練で用いる日本語音のEPG目標パターンに関する検討: これまでは正常例5例の累積パターンを構音訓練の目標として用いてきたが、15例の累積に拡大し、信頼性を向上させた。 また、口蓋の形態や歯列に異常がある口蓋裂術後症例のEPGパターンは正常例とは異なるのではないか、という疑問から、正常な構音を獲得している口蓋裂術後症例15例を対象として、日本語音の累積パターンを作成した。結果、舌の口蓋への接触範囲は広がるが基本的には正常例と同様なパターンを呈することが分かった。 2.構音障害の評価の標準化に向けた検討: 口蓋裂に伴う異常構音をEPGで分析し、海外における分類との整合性を検討し、2011年10月に第56回、日本音声言語医学会にて発表した。また2011年5月に開催された第35回日本口蓋裂学会においてシンポジウム「口蓋裂に伴う構音障害の評価と分類-共通理解に向けて-」を企画運営した。 3.EPG研究会のwebページの立ち上げと活用: EPG研究会の広報サイトでEPGに関する情報の公開を進めた。また、SNSサイトでは登録者を対象として臨床データの分析・解説や、データの集積・活用を目指している。 4.研究業績集の作成.: EPGに関する研究業績を冊子にまとめて、EPGに関心のある臨床家や研究者に紹介する。
|
Research Products
(5 results)