2009 Fiscal Year Annual Research Report
嚥下手技の精緻化とバイオフィードバックを用いた訓練方法の検討
Project/Area Number |
21500497
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
岡田 澄子 Fujita Health University, 医療科学部, 准教授 (10387673)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加賀谷 斉 藤田保健衛生大学, 医学部, 准教授 (40282181)
馬場 尊 藤田保健衛生大学, 医療科学部, 教授 (40298542)
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Keywords | リハビリテーション / 摂食・嚥下障害 / 嚥下手技 |
Research Abstract |
臨床で頻繁に用いられる嚥下手技のうち,喉頭や舌の操作が類似している4手技(supraglottic swallow, super-supraglottic swallow, effortful swallow, Mendelsohn maneuver)について,ニッタ(株)のスワロースキャン,および喉頭内視鏡を用いて,舌圧の発現順序と持続時間,喉頭閉鎖開始時間,持続時間を同時に記録し比較した.Supraglottic swallowは通常嚥下と比較し喉頭閉鎖開始が早まり,Super-supraglottic swallowではさらに早まった.しかし健常成人であっても嚥下前の喉頭閉鎖が達成できていないことがあり,手技獲得のためには喉頭内視鏡での確認が必要であった.effortful swallow, Mendelsohn maneuverでは舌口蓋接触の時間延長,著明な舌圧上昇を認めた.スワロースキャンのみで4手技を区別することは困難であったが,嚥下前喉頭閉鎖を要しないeffortful swallow, Mendelsohn maneuverでは手技を獲得するためのフィードバックとして有用であると考えられた.スワロースキャンは非医師での使用が可能であり,非侵襲的であることから,嚥下リハビリテーションにおいて有効は手段となると考えられた. supraglottic swallow, super-supraglottic swallow時の喉頭閉鎖に関して,喉頭内視鏡を用いたバイオフィードバックの有効性を検討するため,健常ボランティアを対象に獲得実験を開始した.
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Research Products
(3 results)