2009 Fiscal Year Annual Research Report
脳卒中片麻痺上肢に対する経頭蓋直流刺激下ロボット補助訓練の効果
Project/Area Number |
21500504
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
佐伯 覚 University of Occupational and Environmental Health, Japan, 医学部, 准教授 (20269070)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蜂須賀 研二 産業医科大学, 医学部, 教授 (00129602)
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Keywords | リハビリテーション医学 / ロボティックス |
Research Abstract |
脳の可塑性が見直された今日、脳卒中片麻痺上肢の機能障害に対する直接的なアプローチが検討され、ロボット技術を用いた上肢の訓練機器の開発が進んでいる。その上肢ロボット訓練機器のうち、高強度の両上肢の反復動作訓練を可能にしたアームトレーナー(AT)がある。一方、経頭蓋磁気刺激や経頭蓋直流電気刺激(tDCS)による障害大脳半球に対する直接賦活効果も注目されている。これらの療法を組み合わせることで、訓練効果をより増強させ、慢性期であっても片麻痺上肢の機能回復が期待されているが、臨床での研究が進んでいない状況にある。 本研究では、脳卒中片麻痺上肢に対するtDCSおよびATとを組み合わせた複合訓練を実施し、その特異的訓練効果を明らかにすることを目的としている。亜急性期・回復期・維持期の脳卒中片麻痺患者を対象に、治療介入効果を検討する。その際、tDCSの極性の違いによる刺激効果の程度についても検討する。 平成21年度は、まず、実施にあたってのtDCSの刺激条件およびATの訓練モードの条件を設定するために、健常者において予備実験を複数回行った。具体的には、予備実験の結果を踏まえ、欧米の安全性に関するガイドラインや文献資料も加えて刺激条件および訓練モードを検討した。その結果、tDCSの刺激条件は「1mA×10min」、ATの訓練モードは1日2,000反復回転が最適であることが判明した。この刺条件および訓練モードで、脳卒中片麻痺患者に対する2週間にわたる「tDCS+AT」本実験を開始したところである。
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