2009 Fiscal Year Annual Research Report
エアバッグ式ヒッププロテクターの最適化デザインによる継続的装着率の改善
Project/Area Number |
21500509
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
森田 真史 Saitama University, 理工学研究科, 教授 (20112667)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三木 奨仁 埼玉大学, 総合研究機構技術部, 専門技術員 (90515066)
土井 一浩 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 専任講師 (70381308)
鈴木 保 北里大学, 医療衛生学部, 研究員 (40524244)
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Keywords | 大腿骨頸部骨折 / ヒッププロテクター / 骨粗鬆症 / 高齢者 / 転倒 |
Research Abstract |
我々が開発したエアバッグ式ヒッププロテクターはバッグ内に封入されたCO2ガスの圧縮変形、設定圧以上での放出を利用して、転倒時に受ける衝撃力を効果的に緩和し、高齢者の転倒による頸部骨折を予防すること、また、従来市販品より衝撃緩和能が高く、装着性に優れた構造にすることで、装着持続性を高めることを目指している。市販のC社製硬質、A社製ゲルパッド,B社製軟質プロテクターと試作エアバック式ヒッププロテクターについて振り子式衝撃荷重試験および動的粘弾性試験を実施した。衝撃緩和効果を(プロテクター無の最大荷重PO)/(有の最大荷重Pp=37.6kN))で定義すると、C社硬質タイプは2.5、A、B社軟質タイプはそれぞれ3.2、2.1であり、一方、試作のエアバック式プロテクターは95.3と高い緩和効果が実証された。また、動的粘弾性試験においては、衝撃エネルギー散逸効果を絶対弾性率Eと損失正接tanδで比較すると、硬質タイプは絶対弾性率615kg/mm2,Tanδは0.207、A社ゲルタイプでは81kg/mm2,0.59、一方、エアバッグ式は120615kg/mm2、0.811であった。以上の結果、エアバック式ヒッププロテクターは従来品に見られない優れた衝撃力緩和機能があることが推察された。 装着性については、装着時の苦痛、運動性、重さによるずれ、就寝時の寝返り、トイレ動作等において目立った改善効果が確認された。
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Research Products
(1 results)