2011 Fiscal Year Annual Research Report
ネット社会における視覚障害者への楽譜情報提供手法の開発
Project/Area Number |
21500512
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
後藤 敏行 横浜国立大学, 環境情報研究院, 教授 (30234991)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 直良 横浜国立大学, 環境情報研究院, 教授 (20179906)
島田 広 横浜国立大学, 教育人間科学部, 准教授 (70216068)
立野 玲子 (財)東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 主任研究員 (70150208)
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Keywords | 福祉工学 / 視覚障害 / ユーザインタフェース / 楽譜 / ネットワーク / MusicXML / 音声読み上げ / DAISY |
Research Abstract |
インターネットの進展にともなって、電子楽譜が普及し、居ながらにして楽譜情報を入手し同時に音楽を聞ける時代が開けた。しかし、視覚障害者が必要とする点字楽譜は、点字楽譜の供給面の問題や一般のコンピュータで読むことが難しいというユーザインタフェースの問題がある。視覚障害者がコンピュータを利用する際に、画面の文字情報を提示する読み上げソフトが用いられるが、それによって楽譜情報を取得することはできない。本申請課題では、電子楽譜の情報を点字楽譜の構文規則に基づいて伝えるシステムの実現を目指す。さらに、五線譜において時間推移と同時に演奏される複数の旋律が二次元的に表現される楽譜を、それぞれの声部の旋律(時間推移)を把握するだけではなく、同時刻に演奏される音符も把握できる提供手段について検討する。また、デジタル録音図書の国際標準規格DAISY (Digital Accessible Information System)が整ってきていることから,電子楽譜からDAISYコンテンツを自動生成し,ネット経由でユーザに提供するシステムの試作を目指す. 平成22年度までに開発したDAISYコンテンツ自動生成法をもとに、平成23年度は、サポートする楽譜記号範囲の拡張、和音や複数声部の情報の提供法、和音や複数声部に対応するように発話辞書の改良を行った。さらに、視覚障害ユーザがネットワーク経由でシステムを直接利用できるサーバを試作し、研究室内のイントラネットを利用して、サーバ機能の動作・確認を進めた。
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Research Products
(2 results)