2011 Fiscal Year Annual Research Report
人と環境にやさしい在宅用消毒液生成装置の作製と利用に関する研究
Project/Area Number |
21500527
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Research Institution | Osaka Electro-Communication University |
Principal Investigator |
海本 浩一 大阪電気通信大学, 医療福祉工学部, 教授 (90340637)
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Keywords | 電解水 / 在宅ケア / 殺菌消毒 |
Research Abstract |
すでに在宅利用に向けた在宅用自動消毒液生成装置Ver.2-1を試作し、在宅でも簡単に強酸性電解水、弱酸性電解水、中性電解水を消毒液として利用できることが可能である。この装置は従来の二層式電解槽から作成される強酸性電解水と強アルカリ性電解水を電磁弁制御によりワンタッチで自動混合できる装置を作成し、各極側採水部に接続し自動混合するものであるが(Ver.3)、電解槽と電磁弁制御装置の組み合わせでは一体型装置の小型化は困難であることが分かった。そこで、二層式電解槽から新たに三槽式電解槽へと計画を変更し、試作を試みた。 三槽式電解槽の原理は、両端槽は従来どおりの強酸性と強アルカリ性電解水が生成されるが、中央槽では強アルカリ性電解水と強酸性電解水が混合し中性電解水が生成されることになる。これは電解水の作成中(電気分解中)に作成できるので、装置の小型化が可能となる。結果、装置の両端は強酸性電解水、強アルカリ性電解水が生成し、中央槽では中性電解水の生成が確認できた。また、本三槽式装置で作成した中性電解水の殺菌効果をPCR法による遺伝子レベルで確認したところ、細菌のDNA複製が抑制され、殺菌効果が細菌の核内まで及ぶ強い殺菌効果が確認された。 この3年間での研究成果は、従来の二槽式電解槽装置に自動混合装置を取り付けた多種類電解水自動生成装置Ver.3を作成することはできたが、在宅利用に向けた小型化は困難であった。一方、小型化という面では三槽式電解槽を試作し、多種類電解水の生成とその殺菌効果を遺伝子レベルで確認できた。
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