2010 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者の医療・介護経費削減が可能な介護技術としての園芸療法実践マニュアルの作成
Project/Area Number |
21500531
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Research Institution | Kyushu University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
小浦 誠吾 九州保健福祉大学, 保健科学部, 教授 (90310044)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 敬之 九州保健福祉大学, 保健科学部, 教授 (50331153)
押川 武志 九州保健福祉大学, 保健科学部, 助教 (50435195)
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Keywords | 高齢者 / 福祉施設 / 園芸療法 / 実践マニュアル |
Research Abstract |
療法の効果を地域社会に還元するには、立証データ(エビデンス)のマニュアル化または図式化による普及が必要不可欠である。そこで、長期にわたってデータ収集が可能な高齢者福祉施設の協力を頂き、園芸療法の精神的、社会的、身体的効用およびQOLの向上の有無の検討を継続し、2010年度5月には、人間・植物関係学会第10回記念大会(奈良)において『高齢者の医療・介護経費削減を目指した人間・植物関係のマッピングの試み』を発表した。 これまで特に療法的な活動を行なってこなかった特別養護老人ホームを中心に、高齢者福祉施設における介護技術としての園芸療法実践マニュアルを作成するために、具体的に臨床実践を行い活動前後の施設利用者の変化の調査を開始した。介入前後のバイタイルサイン+入院日数の増減(特別養護老人ホームの場合)+薬物療法の推移+食事の残量などの比較検討を行うための基礎データの蓄積は継続しており,人間・植物関係学の多面的な効用をわかりやすく解説するための資料作成を試みている。 現状では園芸療法の多面的な有用性を生かし切れているとは言い難い現状は変わらないため、次年度の調査においては、さらなる国内外の現状の把握と問題点の抽出に尽力し、具体的な園芸療法実践マニュアルの作成につなげていく予定である。
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