2010 Fiscal Year Annual Research Report
中途視覚障害者の理療就業のためのペン入力方式による電子問診・カルテシステムの開発
Project/Area Number |
21500535
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Research Institution | National Institute of Technology, Kumamoto College |
Principal Investigator |
清田 公保 熊本高等専門学校, 人間情報システム工学科, 教授 (80186353)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島川 学 熊本高等専門学校, 人間情報システム工学科, 准教授 (40259958)
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Keywords | 視覚障害者 / 電子カルテ / ペン入力 / 理療教育支援 |
Research Abstract |
普段の筆記と同じ手法でコンピュータに日本語入力が可能なオンライン文字認識技術に注目し、視覚情報の欠如により筆跡のフィードバックなしで書かれた変形の大きな文字に対しても柔軟に対応可能な文字認識システムを提案する。2年目にあたる本年度は、初年度における理療教育課程に在籍する中途視覚障害者のカリキュラム(座学、演習、実技など)を調査した結果を基に、超音波センサ方式座標記録を有するバインダーを用いた、電子カルテシステムの基本仕様に基づくプロトタイプを試作した。具体的には、理療教育科で実際に使用されている施術時の問診票を基に、術後の診療情報をスタイラスペンによる直接筆記により電子カルテを作成するシステムの基本機能を実現し、実用に供する電子問診・カルテシステムの基本ベースの構築を行った. (1)問診・電子カルテシステムの基本システムの構築 超音波センサ方式座標記録を有するバインダーを利用して、直接、診察の際に患者が紙面に筆記した問診票をデジタル記憶しておき、視覚障害者用ペン入力情報端末にUSBインタフェースを介して、情報を入力できる問診・電子カルテシステムの基本仕様を制定した。これらの仕様を基に、術後の電子カルテをスタイラスペンにより、直接筆記により電子カルテを作成するための電子カルテシステムの基本機能を有するプロトタイプを試作した。 (2)プロトタイプによる入力支援インタフェースの設計とユビキタス環境の実現 開発するプロトタイプの試作機を用いて、実際に視覚障害者に利用してもらい、システムのユーザインタフェースの評価を得ながら、入力支援部のインタフェースの基本機能の確認とボタンレイアウトなど、初心者でも容易に操作が可能な基本仕様の評価を行い,実用化の目途を得た。
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Research Products
(3 results)