2009 Fiscal Year Annual Research Report
東洋的身体技法の教材化開発研究~体育教材としての可能性を探る~
Project/Area Number |
21500551
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
遠藤 卓郎 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (20134249)
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Keywords | 東洋的身体技法 / 体育 / 教材化 / データベース |
Research Abstract |
本研究では気功や呼吸法、古武術などの東洋的身体技法を体育教材として取り入れることの可能性と意味を提示し、検証しようとしている。そのために、文化として古来から伝えられている東洋的身体技法に含まれている個々の身体技法のエッセンスを抽出し、それらを簡素化すると共に、段階的に再構成することによって、普通の体育教師ならば誰でも使えるように体育教材化しようとしている。またそれをデータベース化し、一般の体育教員の利用に供することを目的としている。 本年度は、東洋的身体技法に関する資料の収集、整理を中心に行った。収集した主な資料は気功、呼吸法、武術、武道関連の文献資料150点とDVD15点であった。 また、現地調査としては西野流呼吸法、フリーエネルギー研究会、BMC(Body Mind Centering)等の講習会、練習会等で観察調査、聞き取り調査を中心に行い、各種身体技法のデータ収集を行った。 それらをもとに、東洋的身体技法の構成要素分析を行った。東洋的身体技法を教材化するためには簡素化、段階化が必要であるが、そのためにはこの構成要素の抽出が不可欠である。その分析の結果、東洋的身体技法の構成要素として「姿勢、動き、呼吸、意識」が最も重要な要素として抽出できた。今後、この4要素を中心に各種身体技法を分解、再構成し教材化を進めて行く予定である。 また教材化した身体技法をデータとして蓄積してゆくために「東洋的身体技法データベース」を作成する予定であるが、そのプロトタイプを作成した。今後、身体技法データの入力を進めると共に、漸次、改良を図って行く予定である。
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Research Products
(5 results)