2011 Fiscal Year Annual Research Report
日本の伝統文化・武道としての剣道用語のマルチモーダル・データベースの構築
Project/Area Number |
21500557
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
杉山 融 静岡大学, 情報学部, 教授 (10094757)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白井 靖人 静岡大学, 情報学部, 准教授 (40216172)
杉山 岳弘 静岡大学, 情報学部, 准教授 (70293595)
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Keywords | 武道論 / 剣道 / 居合道 / レキシコン |
Research Abstract |
本研究は、日本の伝統文化である武道としての剣道を海外に正しく紹介する目的のため、文献による資料収集を行い、レキシコン情報の充実を図り、加えて情報技術を用いてデジタル型マルチモーダル剣道用語レキシコンを構築することを目指す基礎研究である。最終年度では、前年度で作成した剣道形の映像と用語事典とマルチモーダル・データベースのアーキテクチャをもとにして、以下の研究課題を行った。 1.剣道用語と定義文の選定の洗練とデータベース化 昨年度に引き続き、重要文献により剣道用語とその定義解説文の採取し、専門用語と準専門用語を選定して精選した。これによって決定されたデータの解説文をデジタル情報としてデータベース化した(杉山融)。 2.居合道のデータベース化 平成22年度末に、居合道範士八段・山崎正博氏の全日本剣道連盟制定居合の演武を異なる方向から複数カメラで撮影し、一般的に行われてきた演武の正面撮影とは異なる、3次元の空間的により見やすい方向からの映像を編集してデータベース化した(杉山融・杉山岳)。 3.データベース化ならびにマルチモーダル事典システムの作成 これまで収集した剣道用語と、これまで撮影した剣道用語における基本所作および居合道の形などの映像や収集した資料を、平成22年度に設計したアーキテクチャに従ってデータベース化することにより、用語と動作映像のマルチメディア構造の事典化、マルチ言語構造のグローバル化に対応したマルチモーダル事典システムを構築した(全員)。 4.作成したマルチモーダル事典システムの評価 作成したマルチモーダル事典システムを限定的に視聴してもらい、国内の複数の剣道関係者に評価をお願いして、構成・編集等について質的な評言を聴取した(杉山融)。
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Research Products
(5 results)