2010 Fiscal Year Annual Research Report
小学生の習熟度レベルに応じた基礎的運動(投球・捕球動作)の評価・指導方法の開発
Project/Area Number |
21500560
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
國土 将平 神戸大学, 大学院・人間発達環境学研究科, 准教授 (10241803)
|
Keywords | 投球動作 / 捕球動作 / 運動習熟度 / 運動観察法 / モロフォロギー / 運動指導 / 小学生 / 因果関係 |
Research Abstract |
本研究の三年間の計画は、運動動作評価項目作成→動作分析→指導教材の作成・評価方法の検討→運動実践指導による効果分析となるが、本年度の動作評価モデルの妥当性や動作項目の重要度ならびに因果関係を検証するとともに、実際の運動プログラムを実践し、その効果を検証することである。 テニスボールならびにドッチボールの投球動作について、前年度作成した運動観察法による動作評価項目一部改良し、再評価を実施した。その資料を用いて、主要動作の因果関係を検証するために構造方程式モデルを作成して、主要3動作、重心移動・起こし回転動作、ひねり動作、ムチ動作について、因果関係を説明することができた。さらに、テニスボール投げについては動作の重要度や困難度を検討するために項目反応理論の段階反応モデルを適用した。その結果、準備局面の動作が困難度が低く、時間経過とともに困難度が高くなる傾向が見られた。また、バックスイングや後方へのため動作か容易な動作であり、身体のひねり動作、上腕の遅れ動作、ムチ動作、自由手の引きつけ動作が難しい項目であった。従って、初期の段階で準備局面の指導や重心移動を誘発することが有効であり、上達した段階ではひねり動作の指導を行うことが有効であると推測された。 次に、ドッジボール投げの動作について、小学校4年生13名を対象に指導前の動作評価、5回の運動指導、指導後の動作評価を実施した。特に投運動の未熟群において、準備動作局面、特に自由手の引き上げ動作、状態の横向き動作、身体のひねり動作のとくてんが著しく低く、準備動作局面ならびにそれに派生する動作を中心に指導した結果、投げ手のバックスイング動作に改善がみられ、運動の連鎖によって指導したポイントにつづく動作に改善があることが認められた。
|
Research Products
(3 results)