2009 Fiscal Year Annual Research Report
ダンス・セラピーにおける即興的身体表現を活用した福祉援助技術教育プログラムの研究
Project/Area Number |
21500569
|
Research Institution | Japan College of Social Work |
Principal Investigator |
八木 ありさ Japan College of Social Work, 社会福祉学部, 教授 (80249648)
|
Keywords | ダンス・セラピー / 即興的身体表現 / 評価尺度 |
Research Abstract |
本研究は新しい状況に創造的に関わってゆくコミュニケーション能力を育て、自己覚知や異なる価値を尊重する態度を涵養するための福祉援助技術指導プログラムモデルを開発し、これを提案することを目的とする。本年は、即興的身体表現指導プログラムの効果についての評価尺度づくりの基礎段階として、内的変化と外的変化の連動を明らかにするための測定方法を、以下のように検討した。 (1)運動・身体表現の変化をとらえる評価尺度の検討 ダンス・セラピーの評価方法論に多大な影響を与えたLaban and Ullmann(1971)を参考に、日本の現代の舞踊教育を確立した松本千代栄の指導書のテキストから、運動語彙や運動の力性・時間・空間的指標の変化を捉える語彙を抽出し、観察尺度を作成中。 (2)内的態度の変化を測る尺度の検討α 【実験A】実験者と協力者1名が即興的表現運動の同調を行うところを動画記録し、その変化を追った。この体験についての言語化を、半構造化インタビューで聞き取った。【実験B】すでに他者が身体表現を行っている場面への関わり方を動画記録し、その体験についての言語化を、半構造化インタビューで聞き取った。協力者は大学生;ダンスセラピー実技授業未経験者3名、ダンスセラピー実技授業経験者3名。いずれも現在は内容の整理、分析中。(連携研究者:後藤隆) (3)内的態度の変化を測る尺度の検討β 大学生を対象としたダンス・セラピーワークショップの前後で「気分調べ」と「身体画」からなる「「気分調べ」シート」を用いて参加者の気分の変化とボディ・イメージの変化をとらえ、ダンス・セラピーによってボディ・イメージに示される自己概念の一つである自己肯定感が向上することを示した。
|
Research Products
(2 results)
-
-
[Presentation] ダンス・セラピー2009
Author(s)
八木ありさ
Organizer
(社)日本女子体育連盟サマーセミナー
Place of Presentation
オリンピック記念青少年センター(NYC)
Year and Date
2009-08-09