2010 Fiscal Year Annual Research Report
ダンス・セラピーにおける即興的身体表現を活用した福祉援助技術教育プログラムの研究
Project/Area Number |
21500569
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Research Institution | Japan College of Social Work |
Principal Investigator |
八木 ありさ 日本社会事業大学, 社会福祉学部, 教授 (80249648)
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Keywords | ダンス・セラピー / 即興的身体表現 / 評価尺度 |
Research Abstract |
本研究は新しい状況に創造的に関わってゆくコミュニケーション能力を育て、自己覚知や異なる価値を尊重する態度を酒養するための福祉援助技術指導プログラムモデルを開発し、これを提案することを目的とする。本年は、その2年目として、予備プログラムによる調査デザインの調整を目的とした計画を実施した。 1.予備プログラムを通じた内的態度の変化を測る尺度の検討α 【実験A】実験者と協力者1名が即興的表現運動の同調を行うところを動画記録し、その変化を追った。この体験についての言語化を、半構造化インタビューで聞き取った。 【実験B】すでに他者が身体表現を行っている場面への関わり方を動画記録し、その体験についての言語化を、半構造化インタビューで聞き取った。 実験A、Bとも協力者は相談援助系専門大学院生3名、一般大学生3名。いずれも現在は内容の整理、分析中。相談援助系大学院生で、より相手を尊重しつつ新しい局面を生み出そうとする傾向が見られそうである(連携研究者:後藤隆)。 2.内的態度の変化を測る尺度の検討β 昨年作成した測定尺度「気分調べ」と「身体画」からなる「「気分調べ」シート」をリバイスし、色彩イメージの変化について問う項目を加えて実施した。現在は回答の分析中であるが、昨年度に考察したダンス・セラピーとボディ・イメージの変化の関係性に加え、ダンスセラピーがもたらす気分の肯定的変化の中に、心身の賦活と心的浄化作用の2つの大きな方向性がある事が確認されつつある。
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Research Products
(2 results)