2009 Fiscal Year Annual Research Report
オンゴーイング認知と再現認知による体育教師の実践的力量を高める手法の開発
Project/Area Number |
21500571
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
西原 康行 Niigata University of Health and Welfare, 健康科学部, 教授 (50339959)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
生田 孝至 新潟大学, 教育学部, 教授 (20018823)
米村 耕平 香川大学, 教育学部, 准教授 (20403769)
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Keywords | 再現認知 / 教師力量 / オンゴーイング認知 / 身体教育 |
Research Abstract |
本研究は、オンゴーイング認知と再現認知による体育教師の実践的力量を高める手法の開発を行なう。教師の力量を高めるねらいで行なわれる研究授業や各種研修を補うため、何を認知しているのかを授業時に「つぶやく」オンゴーイング認知と教師の認知映像を使って、日常の教育実践の中で力量を高めることのできる手法を開発する。今年度は、授業時に何を認知しているのか教師が声を出してつぶやくオンゴーイング認知と、教師が何を観ているのかの認知映像を使った再現認知によって教師がどのように変容するのか、研究者であり体育教師である自らを研究対象として明らかにした。2ヶ月間、授業時につぶやくオンゴーイング認知授業を行なった。具体的には2ヶ月間、午前に授業を行ない、夕刻に日誌を書いた。夏休みを経て、2ヶ月間、教師の認知映像をみての再現認知を行なった。これもオンゴーイング同様、午前に授業を行ない、夕刻に授業時のつぶやきと認知映像の再現認知を行ない、日誌を書いた。日誌は浅田(2000)による授業日誌法を活用した。その結果、オンゴーイング認知が授業時の認知を克明に表現することが可能であるとともに、リフレクション時の有効なデータとして活用することが可能であるといった示唆を得ることができた。また、教師の認知映像を再現することは、「今ここを観ているのは○○であるため」といったエビデンスを得るために有効に機能することが明らかとなった。そのため、複数の教師で映像を観て検討や評価を加えるために役立つ可能性を示唆することができた。
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Research Products
(4 results)