2009 Fiscal Year Annual Research Report
フランスにおけるスポーツ代理人に関する法制度の研究
Project/Area Number |
21500579
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
齋藤 健司 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (80265941)
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Keywords | スポーツ / 代理人 / エージェント / フランス / 法律 |
Research Abstract |
第1に、フランスにおけるスポーツ代理人に関する内外の関連する文献及び法令・新聞・雑誌等の資料を収集し、スポーツ代理人に関する基本制度及び基本法令に関する基礎的研究を行った。フランスのスポーツ代理人制度は、現在、フランススポーツ法典第L.222-6条から第L.222-11条に定めがあり、スポーツ代理人の資格所持義務、スポーツ代理人の欠格事由、EU域内等におけるスポーツ代理人の活動、代理人報酬の基準割合、罰則などが定められている。第2に、フランス人研究協力者のパトリック・トラバル教授(西パリ大学)と研究交流をし、フランスにおけるスポーツ代理人制度に関する研究セミナーを開催した。その結果、特にフランスにおいては、1992年法よりスポーツ代理人の最初の規制が行われたが、サッカーやバスケットボールなどの既にプロ化が進んでいたスポーツにおいては、同法の規制は遅すぎたのに対して、ラグビーやハンドボールなどのスポーツでは、規制の条件がまだ十分に整っておらず、混乱が生じたことが明らかとなった。このため、フランスにおいては、2000年法によって、各スポーツ連盟がスポーツ代理人の活動を規制する方向に転換されたことが明らかとなった。第3に、日本人の研究協力者として、スポーツ代理人活動を実際に展開している弁護士、代理人等と研究協力を結び、スポーツ代理人に関する制度面及び実態面でのヒアリングと検討をおこなった。今後、比較研究のための視点をさらに検討することとなった。第4に、日本スポーツ産業学会スポーツ法学専門分科会研究会において、フランスのスポーツ代理人制度について、口頭発表をおこなった。
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Research Products
(3 results)