2010 Fiscal Year Annual Research Report
フランスにおけるスポーツ代理人に関する法制度の研究
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21500579
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
齋藤 健司 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (80265941)
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Keywords | スポーツ代理人 / スポーツ法 / フランス |
Research Abstract |
第1に、フランスを中心に、日本、イタリア、アメリカ、イギリスなど諸外国のスポーツ代理人に関連する基礎文献及び資料を収集し、フランス及び世界のスポーツ代理人に関する制度の動向を把握した。スポーツ代理人の法的規制の方式には、スポーツ国家法(一般法または特別法)による規制とスポーツ固有法(スポーツ連盟、選手会または代理人組合)による規制があることが明らかとなり、フランスは、スポーツ国家法による規制をスポーツ法典及びその施行令によって行っていることが明らかとなった。 第2に、スポーツ代理人に関する法制度の構造と特色について検討した。特にスポーツ代理人の資格要件、欠格事由、活動の範囲、利益相反事項、報酬基準、エージェント団体組織、選手会、資格の更新、資格試験、資格基準などについて検討した。 第3に、日本のスポーツ代理人に対してヒアリングを行い、スポーツ代理人に関する制度上の問題及び課題を調査した。特にサッカーのスポーツ代理人規制をめぐっては、FIFAのスポーツ代理人規則が改正されるなど、IFによる国際スポーツ法に基づく規制と国内法との調整、スポーツ代理人規制の限界、自由競争と規制の矛盾などの問題点を検討した。 第4に、フランス及び諸外国のスポーツ法制度を概観し、スポーツ代理人に関する法制度との関連も含めて研究報告した。また、次年度に向けて、研究成果の公表について、刊行物の出版の打ち合わせ及び編集準備を行なった。
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Research Products
(4 results)