2010 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者の歩行能力改善のためのバイオフィードバックシステムの開発と応用
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21500584
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
岡田 英孝 電気通信大学, 大学院・情報理工学研究科, 准教授 (20303018)
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Keywords | バイオメカニクス / 歩行動作分析 / バイオフィードバック |
Research Abstract |
本研究では,これまでに蓄積した300人以上の成人男女のキネマティクスおよびキネティクスに基づき,足関節トルクパワーと地面反力ベクトル,地面反力作用点および下肢関節キネマティクスの関係を明らかにし,下肢関節キネマティクスから足関節トルクパワーの推定を試みること,また,一定以上の足関節トルクパワー(推定値)が得られた際に歩行者に音もしくは光で知らせる機構を有するシステムを構築することにより,歩行者へのリアルタイムでのフィードバックを実現させることを目的とする. 本年度は昨年度作成した下肢動作計測システムから得られた情報をリアルタイムに歩行者に提示するフィードバックシステムの構築を試みた.ジャイロセンサ,ゴニオメータ,フットスイッチからなる下肢動作計測システムを歩行者に装着し,歩行動作をリアルタイムで計測した.また,計測と同時に歩行者の下肢関節角度および下肢のスティックフィギュアを提示するプログラムを作成し,歩行者にフィードバック情報を与えながらの歩行を行わせた.このシステムを用いることにより,予め取り込んでおいた他者の歩行動作や本人の以前の歩行動作を現在の歩行動作と比較しながら歩行を行うことが出来るため,歩行動作の学習に用いることが期待できる. しかしながら,歩行者の内観を調査したところ,スティックフィギュアや数値でのフィードバックは直感的でないなどの欠点が明らかになった.今後はフィードバック情報の提示方法について改善を行っていく必要があるといえる.具体的には音や光を用いることによりフィードバック情報の簡略化を図り,歩行者がより直感的に歩行動作を学習できるシステムに改善していく予定である.
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Research Products
(15 results)
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[Presentation] Time-resolved Diffuse Optical Tomography of Human Forearm under Exercise2011
Author(s)
Endo, Y., Tanikawa, Y., Okawa, S., Masamoto, K, Okada, H., Kizuka, T., Miyakawa, M., Hoshi, Y., Yamada, Y.
Organizer
ASME/JSME 2011 8th Thermal Engineering Joint Conference (AJTE C 2011)
Place of Presentation
Waikiki Beach Marriott Resort & Spa, Honolulu, Hawaii, USA
Year and Date
2011-03-17
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[Presentation] Determination of Body Segment Inertia Parameters Using 3D Human Body Scanner and 3D CAD Software2010
Author(s)
Abe, T., Yokozawa, T., Takamatsu, J., Enomoto, Y., Okada, H.
Organizer
The 28th Conference of the International Society of Biomec hanics in Sports
Place of Presentation
Northern Michigan University, Marquette, Michigan, USA
Year and Date
2010-07-20
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