2010 Fiscal Year Annual Research Report
武道のグローバル化と中学校における武道教育の在り方:柔道かJUDOか
Project/Area Number |
21500599
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Research Institution | National Institute of Fitness and Sports in Kanoya |
Principal Investigator |
北村 尚浩 鹿屋体育大学, 生涯スポーツ実践センター, 准教授 (70274868)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川西 正志 鹿屋体育大学, 生涯スポーツ実践センター, 教授 (50177713)
濱田 初幸 鹿屋体育大学, 体育学部, 准教授 (50347118)
前阪 茂樹 鹿屋体育大学, 体育学部, 准教授 (10209364)
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Keywords | 武道教育 / 中学校 / 体育系大学 / 教員養成 |
Research Abstract |
武道必修化に対する中学生と意識を明らかにするため,協力が得られた46校の中学校の生徒に対して,質問紙調査を実施した,回答の得られた5,718名について分析を行った結果,中学生が期待する武道による教育効果は「対人関係能力」「運動技能」「伝統」の3つの要因に集約された.そして,性別,学年別,部活動別でその効果に対する期待の度合いが異なることが明らかになった.さらに,男子よりも女子の方が,技術的な不安を抱いており試合をすることや人と組み合うことへの抵抗が強く,同性の教員からの指導を望んでいる様子がうかがえた また,将来の体育授業の担い手となることが予想される5つの体育系大学・学部の大学生1,632名に対しても,同様の調査を行った,中学校における武道必修化によって「対人関係能力」「運動技能」「伝統」の教育効果が期待されると考えていることが示され,武道種目を専門に行っている者とそうでない者との間で,期待の度合いが異なることが明らかになった,さらに,それぞれの指導力に対する自己評価でも,武道種目を専門に行っている者とそうでない者との差が明らかになった これらの結果から,中学校における武道必修化に向けて生徒の視点から検討すべき課題と,体育教員養成の視点から検討すべき課題とがそれぞれ示唆された
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