2009 Fiscal Year Annual Research Report
元気に歩き続けたい高齢者のためのSSC運動プログラムの開発
Project/Area Number |
21500600
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
図子 浩二 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (70284924)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮西 智久 仙台大学, 体育学部, 准教授 (20285646)
岡田 英孝 電気通信大学, 電気通信学部, 准教授 (20303018)
三浦 健 鹿屋体育大学, 体育学部, 助教 (10244279)
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Keywords | 高齢者 / SSC運動能力 / テスト法 / フォースプレート / 弾み運動 / 歩行機能 / 運動処方 |
Research Abstract |
本研究では,トップアスリートのSSC運動理論を応用することによって,高齢者が元気に歩き続けるための運動プログラムの開発を目的としている。本年度は,高齢者のSSC運動能力を評価するための計測機器とテスト法の開発を行った。通常,地面反力を計測するためのフォースプレートは極めて高価なものである上に,テストに用いるためには高度な技術が必要とされた。そこで地面の鉛直方向のみの成分を取り出し,タッチパネル上で簡単に操作しながらフィードバックを繰り返すことのできる対話型フォースプレートシステムを開発した。しかも,持ち運びが簡単にできるという携帯型の装置とした。このシステム上で連続弾み運動を行い,その際の地面反力を計測することによって,高齢者がいつでも,どこでも,簡単に,精度よく,SSC運動能力を測定評価することのできるテスト方法を考案した。連続弾み運動は120HZの頻度で行うことが適切であり,メトロコノームの音に合わせて実施可能であることが認められた。また,歩行パターンが「下肢が硬い棒のようになり屈曲しない動態」,あるいは「下肢が屈曲したまま伸びない動態」になっている高齢者では,連続弾み運動テストによる地面反力が,体重の2倍の値以下しか発揮できなくなっている可能性が認められた。なお,この方法は思春期の生徒を対象にした場合にも有効である可能性が推察された。
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